私ばかりが決定していて良いのだろうか。こういう悩みはひとりで居るときには生まれまい(本当にそうか?)。グループの中に居るとき、ときには決定に積極的に関わり、ときにはちょっと引いたところで他者の決定を尊重し、とバランスを図るのが良いのだろうが、完全に引いてしまうか、ずんずん進んでいくのについてきてもらうか、というような極端なことになりやすい。引っ張っていく、あるいはついていく、そのどちらの立場にも立たされたことのある人が大半だと思うが、引っ張っていく場合、そこには振り回しているという罪悪感があり、かといってついていっている場合に、引っ張っていく側の人がある程度振り回してくれた方が楽で、あんまりそこのところで気を使われすぎても嬉しくない、というところがある。グラグラと揺れやすい土台の上では、どちらかに傾いてしまうことが多い。ひとりで動く場合においては、そういった揺れをほとんど経験しなくてもよいという強みがある。しかし何の揺れもないことによって逆に疲れてしまうという弱みもある。身体を預けて揺れながら進めない。