<1453>「呼気がのびる」

 形になって、残った身体へ、

 はねかかる、

 外壁に、残る、

 時間をかけて、垂れていく、、

 形になる、、

 

 呼気が、すぐ後になって、形を作る、

 呼気が、のびていく、形を作る、、

 うんと押し黙った、、

 隙間がなく、

 表面は、吸って、、いつかより、少し重たいのだ、

 集中して、

 立ち上がったところへ、

 いつも通るもので溢れて、、

 目印となる、

 綺麗な一本の線など、

 見つけるにはいたらないまま、

 漏れて、、

 いくつかの音のつながり、、

 私は、だんだん、、

 呼気とともに、漏れて、、

 集中している線に、触れれば触れるほど、

 かたい、形、、次から次に、

 ひっぺがえされては続くものの、内側に、

 指を入れ、

 顔をつけて、、

 なにかと、 待っていることになる、、

 ただ振動だけを生きることにしながら、

 ここに居ることになる、、

 ここに振る分だけ、つくことになる、、

 

 誰か、、

 外の音が鳴って、、

 互いにその揺れ幅を揃えていくところへ、、

 当たり前に顔を出している、

 そこのところへ、、

 半ば、退いていながら、、

 どうして、居るのか、また、、

 どうして、いままで、たったこの被いの外側に、

 当たり前のようにして、立っていなかったのか、

 などと、、

 少し、少し、、混じり出し、

 ともあれ、、

 誰か、

 外のところで、、音が鳴っている、、

 私は、それを、、

 ちょっと当たり前らしく、受けている、、

 誰か、、

 外のところで、

 互い違いに生きていると、、

 揺れが、少し違う様子で、

 違う位置から、ここへ、、

 すみやかに駆けてきて、、

 遠い、と思っていたものの、ただ膜を隔てていただけであること、をここで受ける、、