2016-09-08 一定のもの 詩 時折、不調を示すような音を出すのを除き、扇風機が、一定のリズムで回転し続けている。虫の鳴く声が、休む間もなく延々と繰り返されている。 延々と繋がる一定した音を聴いていると、徐々に中心がずれていく、またはぼやけて霞んでいくように感じられる。長引いた安らぎは、容易に不安へと転ずる。 危うさを感ずる力も失って、そのまま魅惑に身体ごと委ねていくような。直立する地面を失って、浮遊したみたくなる。 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中詩 ランキング参加中自作詩