2016-09-02 捨てたもんだ 詩 穴もないのに落っこちた。そこの台所の片隅に。インスタントのコーヒーを溶かして、牛乳を入れよう。小さな粒々が、じんわりと不安を拡げていこう。どうにもこうにも捨てたもんだ。鈍い茶色の水面に、無意味に光を当てないで。啜る必要もないほどに、よくよくゆっくり啜っていよう。まったく捨てたもんだ。希望もないから。 合図もなしに飲み干して。冷蔵庫が、そこの場所を移してしまう前に。 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中詩 ランキング参加中自作詩