より内部へ、
あなたは上手くなったな、、
例えばあなたに声を掛けたとしよう、、
それによって、
あなたが嬉しくなったとしよう、、
しかし、わたしは、
どこかで嘘の意識を抱いていて、
それならば、
ここで何も言わないことではないか、と、
考えていたりする、、
あなたは記憶の断片として所々に挟まったものに、
溜息をついていくしかない、
それを私に伝えたとして、
一体何になるのだろうと、
感じたろうと、思う、、
私も、
そういう断片をいくつか持っていたから、
一人で生活してもいない頃から、
ずっと一人で生活しているような気がしていた、、
ある若さのなかにいて、
若いというのは、空白、、
何も定まっていないという、
何をしても流れていくという、、
そのために、
すべてが冗談で、、
すべて果てしなく笑えて、、
次の瞬間には、
跡形もなくなっていそうな、私の身体、
それが、
段々根拠しかなくなってくる、、
あたしの生活に、密接な部分を、
全て取り外したら、と仮定してみる、、
うんと若い頃なら、
それも冗談でおもしろかろう、と思われる、、
そのことが、今は、
冗談でなくなっている、、
良い意味でも、悪い意味でも、、
これらから、
離れがたくなっている、、
私は歴史になり出した、
冗談でさわってきたものも、全部、
本当になりだした、、
そのことで、あるとき、ふと、
異常に興奮するときがある、、
おい、いろんなものに触れておけ、
となぜかつぶやく、
先人の響きの輪郭が、
色濃くなってくる、、
ときどきこわい、、
私は、
この私でしかあり得ないということが、、
私が剥がれたあとも、、
痕跡を残すだろうことが、
興奮とともに、こわい・・・