<2543>「からだは全て巻きます」

 これはかたまる、、

 あるあなたのさなか、、

 どうと、

 ひとつ、音を立てて、

 あなたはかたまる、、

 どこからか見えていることを、

 ここへ繋ぐ、

 あたしがその皮膚にしたって、

 まっすぐ見つめているのを、、

 そこで知る、、

 あなたは、いくらもそこで知る、、

 私は肌を通し、

 まなかあたりまできていた、、

 ほかに、過ぎる、、

 もののなかまで、

 

 あたしはからだのことも、、

 ここへ残し、

 それぞれの回転の、

 はたに、乗り、、

 いまに向けて目覚めていた、、

 私は見ていた、、

 なにか、

 訳の分からない姿が、

 ひとつ、置かれ、、

 そこに見えていた、

 あたしはそこへ、

 いつものとおりに膨らんで、、

 すぐに走っていく、、

 どこからか風も吸い、

 ここは走って行く、、

 あなたもそれを見ているに違いがない、

 わたしはしずかにそれを見ている、、

 あなたにはからだがない、

 私はそれをきいている、、

 ものが姿を見せ、、

 ひとつがめくれる、

 どこにあるのか、、

 私はきき、

 姿は応える、、

 これはどこまでも巻く、

 

 これはどこまでも過ぎる、、

 あたしは身体を揺すり、

 ここを巻きます、、

 ここを巻くならと、

 あたしはひとつの声をします、、

 あたしはそのからだをかぶせます、、

 なにやら、

 次々にきこえ、、

 からだとて、

 水の中にばらけていく、、

 ばらけたらまたたちあげ、、

 揺らぎを通じ、

 あなたを起こし、

 ここへあらわれてしまう・・・