あるのに、
そのうつわのなかに、あるのに、、
一量の手、
そのまま映って、、
私のなかに任されるままに、
あるのに、、
ひとりの肌を付ける、、
ねえ、今生まれて、
その奥に肌を付ける、、
その奥で静かに身体が打つのに、、
ひとりで付けている、、
ああその手の振るもののなかへ、
ひとりで帰り、
ひとり立ち上がるもの、、
装うもの、
身体が続いて仕方なくなるところへ、、
次々に誘う、
次々に揺れ動く、、
いちまいのそのなかにはいり、、
少しの熱と、、
なまの手ざわり、
そこへ、迷い込むともなく迷い込んでゆくひとと、、
はるかへだたるところにいて、、
なにかねばりけを感じる、、
腕がしだいにその状況に符合して、、
私はかく、、
揺らぎ揺らぎつ、かく、、
そのときの濁った音、
私は、その深くへきこえて、、
また等しく空間に生まれ、
土台を眺む、、
どこから来た、
これはいつからかたまっていた、
いつから出来上がっていた、、
いくつとは知れず、
私は、、そこに腕をかき、泡を立てている、、
ああいまそこで濁る、、
過去の響きに合わせ、、
生まる、生む、生む、生み、、
その整列、
その歩み方、、
そのはてをたどる人の軽さ、、
音の静けさ、、
に、
肌を合わせ、、
今にそのま、へ、ひとり滑る、、
からむ、からみ、ゆく、からむ、、
私は自体でただの場へ成分で溶け、、
ただ垂れて、、
ただあわただしく続く、、
なにごとかの、不安の熱を持ち、、
一途、、
ここへ続き、、
私ははてに手をあててそこから随分と水を持ち帰り、生まれる・・・