<1801>「内証の点の声」

 あたしはそのなかでひとしきり盛り上がり、、

 どうしたってここへ見えてくる、、

 明りは伝い、

 私は声のなかでまた生きてくる、、

 見事に、熱が溜まって、、

 どこからどこ、、

 どこから諸方へ身体は向かい、、

 もののよぎるさまへ今私を合わせる、

 どこからどこ、

 彼方から長くに伝わって、

 そのものの静かな肢体が今そこにある、、

 

 あたしは、もの遠い音へ向かって駆けて、

 駆けて、、

 ついに駆けることになった、、

 もの遠さを求めるということは、どこか煙になって私の中に含まれ、、

 私はただ駆けていることになった、

 そうして、時間のひとつもないことになって、、

 私はその奥で、剥がれて、、

 あの物事の熱のなかへひとりで参じる、、

 あの熱のなかで浮かぶ、、

 私は身体の中に煙を持ち、、

 そのなかでほうけた、

 あたしを誘う人の姿と表情が今にはっきりと見えていた、

 そこで、私は風を静かに受ける、

 そこで、私は呼吸を受け、、

 次々に渡れ、次々に生まる、、

 ものが遠くで長い音を出し、

 あたしはそのなかに巻かれる、、

 必要な量が戻り、なかへ住み、

 その模様を私にくれた、、

 模様のなかで泳ぐ、、

 私は煙で、泳ぐだけは泳ぐ、、

 それは晴れるもの、

 また紛れて、透明になって生きているもの、

 私は肌に居るの、、

 そこで生まれているの、、

 ただそこでさらになり揺らぎながら、、

 当たり前に受く日の煙、、

 

 隅に、ぼうと立ち、、

 私はすみやかにここを転げて溢れる、、

 様子が、ここに溢れる、

 溢れていたものへ静かに身体をつけて、

 私はそのなかに生まれる、

 生まれてすぐにこの方法のなかへまぎれて、、

 ひとつの肢体のなかの煙が上がる、

 私はまぎれて、

 そのなかで声をあげた、、

 ひらけて、

 すみやかに、内証へ、私は声を用意していた、、

 その姿があきらかにここへふられ、、

 ものが種々の点を成す、、

 あたしはその点の歓びのなかへはいり、、

 静かに揺らぐ・・・