<1713>「様子の中へ」

 と、聴いたのだ、

 何故かは分からないが、

 そこから、ちょうど、等しく生きているだけのところへ、

 潜り、

 何か、当たる、、

 めまぐるしい交替のなかに、

 ひとり、日を用意して、

 そのなかに沈潜していくのだった、、

 

 あ、なに、僅かな当たり、

 日も、また遠いところ、、

 そんなに振れて、また見えないところで鳴り出す、、

 鳴っていたら、僅かに、、

 僅かにしか見えないもの、

 あたしが形を与えていこうとするものはなにだ、

 存在は失われて、

 回転は内へ下がる、、

 あ、ここはひとりで歩いているものの姿に、だんだんに、寄って来る、、

 生きていると、静かにここへ寄ってくる、、

 寄ってきて、そのなかで上手く息を吐いた、、

 息を吐いたら、吐いただけ、

 それは私になる、

 繰り返しここの場所が触れて来るのは、

 知らないところのために、

 身体はいくつまでもあり、

 いくつまでも吐くだけの力がある、

 そこから、様子を見、、

 いまやまた私に、

 帰って回転するだけの様相が、

 残されて来るというのだ、、

 それで、なにだ、エネルギーが、

 回転して、

 渡って、もう、存在に、染みていくのがお分かりか、

 

 あれまた、

 なんという声を掛けた通りだったか、

 ここは、どうしてか、揺れようとする、、

 私は肌を合わせた、

 そのなかで眠った、、

 眠ったまま、生きていると、少し、

 外面から、風に入って、、

 それから、何という考えもなく、

 ひとつは歩行、

 ひとつは息を吐き、、

 突然空気に触れて生まれ始めた人の気持ちをまだ持っているのかしら、、

 いや、現在地点しかほとんど持たないと思えるもの、

 零の人は、

 まだ見ることを知らない人は、、

 おそらく、全部が肌だろうと思う、

 全部が肌で、

 びりびりと振動しているだけだろうと思う、

 その響き合い方は、、

 私に繋がって、

 歩いていく力は全てそこから漏れ出してきているのかもしらない、