<1660>「生まれ過ぎる」

 私はすぐ、その根のそばで、いました、、

 生まれ、生まれてくるに従って、その辺りへ、

 等しく、顔をつけ、

 揺れる、揺れる、なににしろ、、そこざまへ、

 続き、続き、、増えていく、

 私はすぐ、根のそばの、傍らへ、流れてくると、、

 して、純粋に、純粋に、、ふくれあげていくのを、

 伝え、伝え、集まり、は、いくつもの声、、

 あたり、人は見留め、流すには違いがないけれど、、

 行方を、行方を、、たわめ、続く、そのものの静かさ、

 ひそかに、ひそかに、、知らせている、ことがあるのでした、、

 

 それからして、なにか、、響きにかなう、、

 一切が、その形とで、もののよく、確かめられて来る、

 あ、吐いた、吐いたな、、べたり、

 と、つき、そのはては、表情らしき、もの、、

 ひとつだに、ひとつだに・・・、

 そうして、失せて、、

 生まれていました、

 まだ、生まれたままの地面が、あたたかい、

 不明の、

 あとへあとへ続いていく、ひとひが、揉まれて、生まれましたよ、、

 どうぞ、掬って、、

 おもいのほか、外へ、外へ、溢れ出ていく量を、、

 ひとつだに、手で、、

 拾って、拾って、、

 私はすぐそばの、回転のなかに膝をついていました、、

 間のないところへ、すとんと放り込まれ、、

 倍加する、

 声が確定しない、、粒立って来ない、

 とどまって、、

 ひとつのあかしを、、ただに手で拾うだけ、、

 なにと、なにと、、見ている、、

 

 あかしのなかの強度、、

 私はすぐ、そこでズを下げて、、

 静かな、眠る心地になっていた、、

 まもあらん、まもあらん、、

 すみやかに線が重なり、

 その重さ、いくつかで、連なる、摑まる、、

 あ、あ、それは落下したい、、

 それはそれはえのいう回転へ、、

 忘れた人がいまもう一度離れていった、、

 私は、放り込む、、

 その印象のなかへ、まっすぐに放り込まれる、、

 種々の、姿を見て、、

 一を見、二を見、三を知りました、、

 これ以上に、倍加するのにしたって、、

 揺れて、揺れて、さて、というところで、

 口、アくのに違いはないと思われるのだが、さて、どうか、、

 ほおに、しろ、いくついくつと数え上げる訳にはいかなく、

 じだらじだらの数が、溜まり、、

 音が変わるのを、ここにきくだけになるのだと、、

 そう思います、

 私は、すぐ、、あそこへ通るものを響かせています、、