なにか、ちょうど、向こうの方に、様々の香が続き、
そこを立って見つめた、ひとりと、、
なにか、風が上手く巡り、
そのまま、長く、空気へ、、
ひとりひとり、、
そこに同じような呼吸をあらはしてはましろに、
ましろに去り、
去りながら立ち上がってくる、、
方途をさらに遠くへ、
立ち上がってくると見えて、まま、より遠く、
遠くへ、、
ひとつの指で触れて、、
ひとつの指で触れたあとにあれはただじんとした響き、
をそのままうちに持つだけだ、、
だから身体がいろいろな方途で鳴っている、
その時間に、、
ひとりの指で順に入っていくのを見とどける、、
あれはなにかどよめく、
あれはなにか声の中にもまた声という響きがある、
なにごとかそこを駆けてゆくんだろうか、、
ふわふわと浮かびその響きに、、
身をただもうもたれかけさせて、
身も知らないで、、
まるで遠くから奥へ、、
そのまま、少し揺れ転じて、
伝わってくるんだの、なにだのから、、
肌を移す、、
道理のなかにあわいげなあなたが映る、それは、
映るには映る、
かども、けれども、さっとうし、さっとうし、、
身も離れ切ったままで、
さっとうし、、
遠くのうたいに身体をかける、、
どんなにかはなやかではれやかか知らないけども、
どんなでも、、
ここを巡るだけの物量が徐々に徐々に波を打ってくるんだ、
その波に触れて来た、肌が、
姿を移すのに、
一言、一言とまた、、歩行のたびに、はき出し始め、
そこへ思いのまま、転がる、、
わたしは質と波とがそのとき瞬間を変えて、、
だり、だだりと全く様子を移してしまうところに、いた、、
声がただびいんとしびれ始める、、
なにか、一声、一声が、結びつけられ、どこへやも、どこへやらも、
えらまず、進み、、
そのまま肌という肌を外側から包んでしまい、、
ひらけた、ところに、、姿が、、
まどうように、、
日は日でそこに様子をして、あっけなくひらいたままであるという話とともに、、
過ごし、、
はて、徐々に混ざっていく過程なのか、どうかと、、
また、しかし、えらく遠方であるに違いないものを、、
どっか、どっか、どっかり、さて、はて、腰を据え、
はてしのないところへ身を移したものだな、
これは、ものだな、、物量だな、生きていると、、
ト、ひとりの声がたくみに空間に鳴っている、
確かめる仕草の、ひとつ、ひとつに、
まともに陽が当たっていて、なにだろう、、
これは、いったい、、どこから続いたら、このような声を立ち上げているんだ、、
なんという、、また重なる、、また跳ねるもの、
ものだな、物量だな、、という囁き、
一度その場所へ指を連れて立ってみたらよいでしょう、
と、
感興デナシ、愉快げデナシ、
ただ、そこは、、ふらっとといいあわせるのも、まったく拒まれるほどにそこにいるから、、
私も、当惑というものを、、少し奪われたところにいる、、
誰が、そこにいるのか、、きいたところでは、僅かにも、分からないさまを持って、、
声を掛け、
手のひらをこの場に掛けてまったく陽を含んだままにしているぞ、
それは、姿で、意気込むのではないから、、
角度を変えるたびに、
光り方も変わって、、
流れて、、
あたしの肌を通る頃にまたものだな、物量だな、、
という、、
なにか、無口な、全部を語ったから私は無口ではない、
という、巡り方の、、
全部と、語り得るということが奇妙に矛盾する、、
風のなかにはいった、、
ぼうぼうばくとして続いた、続いた、、