<1581>「火から、呼吸が振れて、確かにここへ来るのだった」

 覆い始めたところの、ものの、何か、

 あなたあたし、火を隠しているのでしょう、、

 どこから、どこへ、伝うのだか、分からないものだから、 

 ここへと、存分に垂れる、

 その先々のものを、順番に聞いているのだとしても、

 ほら、火だ、、

 火が見えて、

 ひとつやふたつではない、線が走っているのだって、、

 その場で、知っているのだから、、

 なにだ、現実の、流れの、、

 火のありかたを、存分に、

 私はいくつものところに呼吸を分けて、、

 それから、いつからともなく燃えてきているぞ、、

 どうした通路の、

 揺らいだ通路の、、

 風が通路の、その表面の言葉を、、

 

 あたしは、そこで、火を隠したりやなにやしなかった、と思う、、

 時刻に、馴染み、、

 身体を打ち、含みながら、、

 物が挟まる、

 物がどうという勢いを持ち、迫る、、

 それらにまるごと含まれて、、

 時刻の中で、鳴っている、とすれば、、

 私はただ、表面に平素の響きが立て続くと思われればいい、

 遠い淀みの中でも、

 平素の姿が生きて泳ぐのだとも、、

 それが当たり前に伝えば良いということで、、

 個物、の折り重なり方に、

 私は集合していた、、

 大いな声を、はらからはらから重ね合わせていた、、

 

 だいいちこのようなありさまがいくつもあって、、

 ふたりに増えてきて、、

 なにだ、とも、、遠い、

 それから、いくついくつまでも呼吸が不思議だと、、

 火の跡、と呼ぼうには、、独自の流れを持ちすぎているもの、、

 そのましょうめを、

 まともに捉え、見つめていると、、

 隠されたことはなにもないのだと思われて来る、、

 思われて来たままで、、

 複数の、揺れる形を、、

 そのさいの、歩行ひとつひとつに入れていくとしたらば、、

 どうか、、

 激しく当たり過ぎているきらいはあるか、どうか、、

 おもむろに身体がひらかれ、、

 火の全体が、ようよう見えてくるようなところ、、

 ぼうと立ち呆けて、、

 かたり、かたった、、所作も、所作で、、

 なんどとなく過ぎ、

 もののありさまはここにあった、、

 それは、どこかしこ、も呼吸して、、

 どこかしこ、も集めて来れば、

 呼吸が溢れて、、

 たしかここに通じて来るのだった・・・、