<1507>「肌の繋ぎ目」

 隅々まで、なにという、仕草が出来上がってくるような、

 香といい、それといい、

 それといいながら、すらすらと、こちらの方へ、、

 仕草が立ち上がり、

 私は見る、、

 その方を、ずらずらと見る、、見つめる、、

 見つめているところへ、そのままただにあたり、

 どこへ転げていくか、、

 なにがそこへ伝わっていくか、、

 まったく、不明の、、

 それの、流れのなかにいたから、、

 肌がそのままであれば、、

 ただ香が立ちのぼってくるなかへ残らず私が見えて、、

 ただ立ち上がってくるような、

 その接触面、

 接ぎ目を、、

 もうほとんど不可思議だというおもいで見つめてみている、、

 からだが芯を持ってそれ以上はどうか、

 だらりと独特のしなり方をするのかやらか、どうか、

 まっすぐに、その私というもののもの姿を、、

 じりじりと見つめている、、

 

 あれはここへどう打ち、どう響く、

 伝いの、、

 目にするままに伝いの、、

 しぐさを見分け、

 ともども、すみやかに走ってゆきながら、、

 ともども、身がほろほろとほどけて、、

 ここへ、

 着地して、接ぎ目、、

 まともに手が触れ、

 手が触れたあともそこからそれぞれに騒ぎ、

 それぞれにはなやぎ、

 触れてきてまたそこの接ぎ目から、混ざりから、

 人は手を、、

 

 同じヒのような膨らみ、

 膨らみのその端緒、、

 へ、まともに手を置いたままにしているのが見えて、、

 ただずらりとまた滑り出して来る、、

 身体からはみ出て来る、

 流れ出して来る、、

 声はきかないでもそこへそのままに、いくらも形を持ったものがまともに、伝い出して来て、、

 ましょうめで、手を、、静かに振っている、

 静かな時間に合わさっている、、

 身体が、ほうけて、、

 ほうけたままのそのいちにんの姿を、、

 そこへ見留めて、

 なにが、なにへ、響き合って、、

 合わさって、、

 とそのままで、、ずらずらと滑り出して、来るのか、、

 まったく不明ながら、その場へ、、

 肌に違いないことを合わせ、

 その繋ぎ目、、

 人が黙って手を置いてゆく、置いてゆく、あたたかくなる、、