<1496>「拍子と訪問」

 私が拍子に合わせて、

 ぞろ、ぞろ、ぞろと、、

 おとなう、、より、はなやかなあの空気に、

 身体ごとはいっていく、、

 なにと、なにという言葉が当たるが、、

 そこに身をのべ、、

 大胆なうたいがぞろぞろ、

 ぞろぞろと続くものね、

 いくつもの、複数の、、表情を合わせ、

 いま、たしかに音が重なり、、

 複数線の集まる、、ちょうどまったいらなところで、、

 どうにかあれうたう、、

 私は拍子を合わせて、

 静かにそのなかほどにいる、、

 

 身もかるやか、香りも、もはや、、

 空間にこれだけのうたいの姿をひらき、、

 どのように進まれるか、という、、

 声の名残りを、、

 混ぜて、混ぜ、それは諸方へ歩んだまま、、

 うたいを繰り返している、、

 うたいを繰り返している姿勢のまま、その場へ、、

 身がほぐれて漏れて来だす、

 その姿をば、 こちらからこちらへ、、

 あのなか、遠のきの、揺らめきのなか、

 こちらからこちらへ、、

 ぞろぞろと連れていきながら、、

 当たる、当たる、、身もただ激しい、、

 この激したなかへまっすぐに身をのべて、、

 おとなうものの姿、不明の、、

 あらわれてはまた消える姿、、

 そこへぞろぞろ、ぞろぞろと、、手並み、、

 数々の、手、手、、

 あたしは拍子を合わせて、、

 揺らぐ、揺らぐ、光った、揺らぐ、

 

 声にまともにぞろり、、

 身もぞろぞろと、、うたい、、

 端から端、こちらからこちらへ、、

 無窮、夜の中を、、

 いくつもの日の、それとの肌合わせ、を、、

 間近に感じられるもまた、、

 間遠であるという理解もまた、

 あたしの中に、

 すみやかに走るけれども、、

 すみやかにうたいがはいっていて止まないけれども、、

 その身の照れた仕草、、

 本当にはなやいだ空域、その下方の、

 あたたかであるところで、、

 もっと以前、、まだ、分かれてゆく前に、、

 もごもごもと身などの勢いが、絡み合っていて、、

 そこからどうしたって湧いた、、

 これがほとんど長い時刻になると知って、、

 肌の一切を、、

 そこからの姿の一切を、、

 深く、深く浸けていたように思える、、