<1437>「裾だ、だら」

 諸方の裾で、、

 私はその下を仰ぐ、、

 どこかへ、そのまま招ばわれて、仰ぐ、、

 僅かに集まり出していた、その、似合いの振舞いを、、

 今になって、まともに見ている、、

 

 それがそれで騒ぐはずもなく、、

 だだら、

 だだら、言う、溜まる、、物事の間に、、

 物事の間に、諸方の裾が見え出して、、

 だだら、溜まる、、揺れ込む、、

 そのなか、、

 今、用意されたひとりでの呼吸の中、

 

 漂う裾、

 ほう裾よ、裾、、

 はれてそこを軽々とよぎるなかに、、

 私の粒でもあろうかと思われる声の残りが、、

 黙って過ぎていって、、

 わずかに乗る、、

 浮き上がったと、人のなかにあわててのぼっていくような、そんなところでもなく、、

 身が静かに、方途を軽々と上へ、

 上へはなやかにはらわれる、、

 ほう、ほう、揺れ、、

 揺れの真正面、、

 揺れの真正面のやらかさ、だ、

 

 おう、軽々と、 もっとも、、

 諸方に挟まって、、

 その後のことは、何にもとまらないくらいに緩慢に、

 揺れて、揺れて、揺れ込み、、

 その後のことは、、

 私が尋常に指を振っているあいだにもなにか小さな身振りくらいのものはまぎれて、、

 その後のことは、、

 私にはまだ知られなく、それほど、ほうと軽く、、

 今目の前を、、

 

 見もしない諸方の働きぶりがここへどうどと溜め込まれてきているものだから、さ、

 それにそって舞い、

 それにそって黙る、、

 寡黙な一日の働きぶりの流れかたを、、

 一粒一粒がだんだんにたまりこんで来ながら、

 息もしないで見ている、、

 どうと、それは、見ている、、

 かげるようになって、前面へ、、

 働きぶりが徐々に大波になって、、

 はれやかな、衝撃をここにあらはすと、

 諸方の裾は裾でもうただだらと騒ぐ、、

 ほう、

 裾の、風を全身に受けての交代、、

 なにがやはれやか、

 なにがだかなにがなのか、

 だだだら、だ、か、それか、なのさ、