ぽうと日が浮かんだ、、
そのあたしのそばに、
ぽうと、ぽうと日が浮かんで、
それを、どうしようもなく眺めて、そのなかに、、
忘れたもの、、
昔日の白い為方が、
なにとはなく過ぎて、、
ながれながら、なにとは、
長い日が、今静かに浮かんで、、
その中央に、どうどうという音を立てながら映る、
長く浮かんで、、
そのふあんな照りのなかへ、、
昔日の為方が溜まり、、
線を増し、
色を増し、、
こちらの方へぞろぞろ‐ぞろぞろと、とても流れてくる、、
とても白くて、
とても呼吸がそこらを駆けては過ぎていて、、
全体が、どうにだってぽうとした、
ぽうとした日の為方の中、
あたしが浮かんだ、、
ここいらへ、それも、どこかくぐもって、、
ぼやけていて、、
ぼうと、ぼうと白くて、、
どうも、私が昔日に出していた声と、、
声のその後の白い仕草と、、
そこからの巻き方、
巻き方のなかへ光線を、、
鈍く光ってなにやら重たいようなこの複数線を、、
複数線を身体に許す、、
そのまま当たり前にここへ、ほうけ、
ほうけてどどろ、ど、どと流れてきて、
やだ、、
なになにやだ、やだ、あたし、、
あたしがいくらも違った線になってあって、、
少し後ろの方へ、、
近くに見えてずっと奥、その背景へ、
がは、は、がば、と身体を付けて、、
付けたままの思い思いの響きを、
ここでどうにもきいている、、
ぽう、、ぽうと私は線を、
身近なゆきかいのなかで感じ、、
諸方を、
まだ知らない方途‐方角を、、
焦点も定まらないままに、
目をそちらへ放り、、
日をそちらの方へ投げて、、
ぱぱら、ぱと、とぱと視線が散り、、
ほうと少し呼吸を付けて、、
あのいつか昔日の、
白い仕方のなかへ、、
徐々に徐々に流れていく・・・