<1400>「余剰の声」

 そこに、余った声の浮かぶ、

 ただなんとなく際へ来て、、

 ずっと、ずっと重くなってくる、

 内側の、色の増して来かた、、

 時間を掛けて、

 大小様々のものが、ここに、、

 色を置いていく、、それが全部に映っていくから、、

 どの波を見つめても、、

 どのざわめきを見つめても、、

 なにか、線の真っすぐにひかれた、

 そういう声をきくことはもはや出来なくなっている、、

 そこに、、放られたようで、だんだんに、、

 速度があるとも言えない、

 かたまりが、、

 余ったものを、、だらりだらりとあらわさずにはおかない流れが、

 今、その際まで来ている、、

 

 そこでは眩しい、、だの、、重い、だのと、、

 いう、一言、一言はだらだらと呑まれて、、

 内側から、いくらか、そのまま、

 その囲いを抜けて映ってしまい流れてしまい止まないのじゃないのだろうか、、

 などと、、遠くの方に、

 濃くなって、、

 誰の欠けたものか分からない地点から声が、、

 表面にぼうとある紋様を変更するようにして呟く、

 その様を、長く、記憶しているより長く、見ていた、、

 

 あの、吹いて、、溜まっていく為方などをだな、

 ぐいと、、身を傾けることなどによってだ、

 ひとつ取り出される、、

 なんとも熱がじたじたとあって、、

 触れていて、なんと言っているのか、、

 その熱の色、橙と、

 いつまでも目が合って、そこから、どうにも離れなくなった、、

 あんまりべたりとついて、、

 、、

 

 いくつかまた光線が合わさって、

 新しく、軽く、、

 その底あたりに、、色が揺らぐのか、なんなのか、、

 身体をどんどんと持っていって、、

 もう境界もなくついてしまうと、、

 だんだんに余剰の声が、、

 柔らかい拒絶に風を送るための声が、ここへ、、

 確かな線もないままに、あらわれてくる、、

 

 いくらでもまたいくらかでも吹きあらわされて、、

 表面のかきまし、を、それを、、

 長い時間に並べる、

 とそのこたえた表情の、、

 先端に溜まった色、

 まぶされていく色、、

 そこからずっと先の方へ浮かんで、、

 見える、色の定まらない第一声が、、