<1370>「中間域でとける」

 あたえた中間点の淀むような域に、

 そのままで入り、

 通り一遍の事を済ませる、

 なぜか、

 新しく層の出来上がる、、

 風景の中間点へ、

 身体が今もうすぐに出来上がってくる、

 

 そこに、小さく振れる、

 まったくツカっていて、

 方々で、渋滞を起こしながら、、

 なんととも言えない響きが立ち上がる、

 それが、、

 おそれて、、やや、淀むことにおそれて、、

 めいめいが、いまや、どこかと、声を上げる、

 それを、、

 吹きっさらしの態様も知られないところにも、、

 ひとつ、ひとつと伝わって、、

 揺るぎが出てくる、

 私、私にと、、

 とけた呼吸が伝わってくる、

 

 そこで、 あんじようせいと、、

 ひとり、ふたり、・・・

 ・・・、

 と、とけて、複数性はとけて、、

 おんなし条件が、

 頻りに、身体と、身体のあいだを駆けている、

 それと、身体から出たこと、、

 浮いたところ、

 

 いくらも中間域の、

 くぐもった音のなかで、、

 いつから言葉を掛け始めたのか、

 知らぬ間に、、

 一様に、

 何層も、 重なり、、その動きが届く、

 破かずに、トオンと、身体で、、

 もぐるようにして、、

 この場へ、、辿り着く、

 そして、感慨は見当たらない、、

 

 折り込んでいかれるもの、

 通して、

 あんじようし、豊満の、

 振るわれる中間線に乗り、

 いとも簡単に駆け、

 いとも簡単に出来上がり、、

 それから長い‐知られない呼吸を、、

 中間を支える呼吸を、

 今しているとも‐していないとも‐なんとも、

 それで、、

 浮わつき、、

 淀んで下がり、、

 行き交う声を見つめる