<1290>「線は無時間であること」

 沈潜、いや、沈潜、、

 沈み込み誰かの声が、

 また一段となかえ、

 もうまったく一歩になっている、

 そこえ集まった、

 身体からなにから、

 散じやるものなにから、、

 

 身と身と、身と、

 それからなにか、

 一切響いているものそれから彫られていると、、

 彫られたものと、風と、

 語らい、、

 穏やかに潜ってゆく沈んでゆく歩いてゆくためらう、

 自分の歩が確かに伝えているの、

 それをどう見たらいいか、

 どう馴染ませていたらいいか、

 ほとんど巡る、

 正面にあらゆるもの、

 いちどきの歩、ためらい、

 置かれているところえなおも入ってゆかんとするものの、

 それは無時間に、あるいは徐々に、

 潜ってゆかんとするもの、、

 また彫ることを予感させる、、

 あたしがイメイジだとか印象だとかをぼうと受けていても、

 それと離れたり、

 また当たり前の仕方で関係したりするところに、

 線が、、

 力感という言葉を、 混ぜたりはかなわないところえ、

 線は、、

 ひとりで、 時間というものをよくは知らないままで、、

 これは、のびやかにつく、

 私が歩を置くのとは違う、、

 点が置かれているのと、

 線は無時間であること、、

 無自覚、、

 身体が渦を線に、線を渦に、また、総合とも総体とも言えぬ、、

 身体はなにかを結わえているのだろうか、、

 

 巻かれていてほどかれるもの歩はずんとした衝撃のはじめを与えていてまた巻き方が無時刻に変わる、、

 その隙間に目をひらいていた、

 そのとき感慨もなくひとつのものごとを捉えていた、、

 瞬間に消えてしまって分からなくなってしまうことが歩の全体を支えている、

 そこに彫られた線だけがいつまでものびていて、

 形を示す、

 私の音はこうであるようですと、

 形を見て私はひとりでさびしくなってしまう、、

 動きがここに彫られたままであなたは歩を響かせてどこかえ巻きほどけていってしまった、、

 ひとりの歩の形、、

 いつでも音を鳴らしている必要がある、、

 表情こそ変えないかもしらないけども、、

 音を、、そこに線があって・・・