<1329>「反響の人」

 肝心のひと、肝心のわたしは夜を過ごした、

 めぐりたい、めぐる身体、ひとりの内側、

 円に響く、、

 ごうごうとひらたい、平たい道の、

 あの・・・、

 あの、平野で軽やかに総身をあげるひと、

 それは反響の人だった、、

 

 いつ、いつ、いつ、

 とは決まらず、、

 無言の吐いた息の輪が、、

 それがめぐった、

 なんとも、直線的にこちらえ駆けてくる、、

 と、駆けてくるの、、

 さぐりあてるというふうもなく

 ぼう(bouto)、

 続く、、

 

 過去にあたっていたひともこの平野に立って、

 一切の吹きに、おなじように立って、

 立って、

 きた、、

 暫時流れている、、

 かたりの姿もない、

 

 と、さぐると、なにも、それも、点と、、

 一切の風が流れる点と、、

 点的に、あの身体、

 あの身体を謳い合わせ、

 ひらいていく、

 どうにもこうにもそこから吹き続けるような具合で、

 反響と、ひとり立って、、

 きく、

 

 あれを見る頃、

 あれの時節、

 あれの内側、、 姿勢、、

 ごうという音、

 ごうごうというごうというひと、と、

 身体の人、

 

 それを真っすぐ、の、彼の瞳ともなれば、

 あそこで、いまだ、見たまま、

 で、 見たままでいる、

 

 それは、無音と、そのまま、そこで、いつものイメイジをいだし続ける、それは、

 わたくしとの距離は、

 と、きかない、

 それも、ある意図しない作業で漏れて、どうしたってからだから漏れて、、

 あたしの時間にだってさ‐さっている・・・

 わ、(わ)、わ・・・、

 

 円を、その、平野の道の人、、

 こういだす、わ、

 それはつっと立ち続け、、

 むこうにきこえる、

 むこうにからだがきこえる、、

 どういだしたのか‐が分からないままきこえてくれている、、