<994>「穏やかなヒの夜の」

 そいやあ、あれ

 あの、あれ、

 どうなった、

 いやしらん、

 しらん しらん しらん

 どうなったかしらん、

 なんて、

 ふざけたくなる一日、

 今日はぼくにとってふざけたくなる一日なの(それはよかった)

 よく出来ました、

 こんなわたしにも、よく出来ました、

 お互いがお互いを眺めて、

 ただの裸のまま眺めて、

 ほーゥッ、、と感心する日だ、

 する日だ今日は、、

 なぜかあなたは照れ臭い、

 照れ臭くて夜に生きていた、

 みな、そこかしこで、穏やかなヒを持ち込もうとしている、

 持ち込もうともがいている、、

 普段は笑顔で、そんなものおくびにも出さないけれど、

 なんて、

 そんな夜は好きだ、

 ぼくが静かに過ごすのもうなずける、

 ひともひとも、ものも、みな黄色くなって流れてく、

 あたらしく溶けるために、

 そのよろめきの先でまた目一杯に花をひぃらくために、