ふうあい、、
夜(よ)と夜(よ)とを優しくうち‐い‐かかえたあなたの姿に、
ひとつの嘆きでは足りない、、
ひとつの感嘆でもいまだ・・・、
まだうち‐い‐とどかないざらついたひとふきに、あなたは素肌で通過し物事を結わえてはゆく、、
あるはずのない息吹に身(ミ)をひたとすえて、
あてにせず待っている、、
きんいろの看板
めまえを染(そ)み、ひきりなしにはためく、、
そのそばをひとりで、まるで涼しい音(おと)で過ぎてゆく、
いまやたれも看板を見ていない、、
ぞうさなくその、金糸(きんし)をほどいてゆき、、
ふるわれ
わたし全体の音(おと)が明るみにいでる、
ないしょうのこと、ないしょう書き、そこで栄え、そこで華やかになり、、
ひとつの声のリズム、、
ひとつのうち微笑ましい転倒、
やがて、がらがらになったこと、
騒ぎは反響をかぞえ、反響は騒ぎをかぞえる、
そこに‐い‐あらためて棲んでいる、、
静かな色にほどこして、
めまえのくらみ、
たちぎえたち去ったあと、、
わけもなくただ澄み、かすれて、いなくなる、、