<1655>「水ざわり」

 もののさま、すさまじいほどに、量で、、

 ひとつ、ひとつ、渡る、、

 なんだ、肌だ、肌だ、、どうしたって、こちらへ、、

 すばやく、すばやく、駆けてくるに違いない、

 いくつもの手合い、に、直に手を、置き、、

 そのような、ものは、どのようにして、

 あ、いけない、目が優ってくるのでは、、

 風景の前、ただ、立っているのを、超えるのでは、、

 それではいけないと言う、、

 したの、響きから、めまえに、まっすぐに、、

 ただ腕ぷし、

 腕の作用として、きている、

 いくつも、いくつも、、

 

 そこばかりを探るもっと下方への手の、揺らりと、

 言う、そのものの、ざらり、とした表面、

 その下から、水が出てくる、、

 姿は見えない、

 見えないものが続々と湧き上がってくるようで、、

 なにだ、なにだ、、

 あたしはこのようなところへ手を入れていた、、

 かんの、かんの、と言い始め、、

 お互いにそこ、を探りあってきているのが、

 どこにであろう、、伝われるものの、

 姿の、、いくつかを、

 見て、

 あたしはそばからそんなにして湧いてくる、、

 どこからどうにだって、湧いて、くる、、

 あれ、あたりまえに当たりながら、

 よく、よく、見えているのを、おもい、、

 小さなホ、をかけた、、

 あとにじた、じた、、と、水気を含み、重みがかかる、、

 そのような、姿のところへ、

 当たり前に出でてきた、、

 

 おとがしたり、する、なにほう、、

 そうだ、ぼうやりと辿り着いた、

 ものの地獄性、

 地獄性というものは、なんとも、どういうものだろうか、、

 それを承知で、進んでいく、や、なに、

 したしたと辿る道が、自然に帯びて、、

 その奥の方まで行かなければ、どうにも、、

 と思いつ、下方まで、下方まで、、

 のびていき、いくつもに、見えてくる、、

 それぞれの日のありかたとさえ、見えているのの、

 なかを、さわり、妙に水気を含んだところで、、

 あなたにしろ、なににしろ、

 地獄性を含んで、こちらにあらわになってくる、、

 一行のひとい、歩行、、

 身体からまた次々にほうぼうへのびる糸の、

 圧力がかかりほつれほつれてのびる糸の、

 いくつかを、絡ませたまま、、

 こちらへ、こちらへ、、ずらりと、のびていき、、

 あ、なにという意識、、

 そんな地面よりも、もっとねちこい、みずけの、

 器がほれて、深いところへ、、