<743>「かけらから飲む」

 欠片ならさらにある。訳もなく、是非もなく。まだかまだかのなかから新しく弾む歌。駆け出しに何故か、いつもより古い声。聴けると、語るか、忘れも、しないか、するとどうか。ワクワクと湧き上がる並ばれ。

 頭だけ、いつもと同じ、見えている。沢山と、いう言葉のなかから、はたけてく突然。われはわれはふいに吐き出す空気のこころ、よく回してくれると思う。まだ隣に複雑な愛嬌を持って、別れらる。

 誰のためから普通のことと、かねてよりの不具合を混ぜてみたのか。呼吸か、後ろでささやくのは不格好なリズムか。かけら誇らしげに飲み込んでうんともすんとも言わせてくれると、そう、どこからも出口になる。