一度きり、この夜は薄い。お前が訊ねたがったものがそのまま、バラバラになる役割を果たす。
「なあ、このいつかはいつか、いつになるのかな」
何とも言えない応え、それぞれの用意。低く低く渡ってくるお前はこの白さと何故か、ふたつにも分かれないことを考え続けている、そして気まぐれに途切れてみる。
懐かしいからどうした? 俺はこの道を歩かなければならない。時間の経ち方というものについて、今は他の考え方が必要だ。私というもののあり方動き方について、今は他の考えが必要になるのだ。
幸いに、最も分からなくなったところに、簡単そのものの駅がいた。まさか、私を迎えるのだろうか? それは迎えた。経過についての考えを立ち直らせるためにこの悩ましい運行はどこまでもどこまでも先を急いで、到着はともかく、気温を確かめられないことには驚いた。まだまだこの辺りを選ばないあたり、ひどく揺れていくつもりだろう。