<555>「いつもの顔だって嬉しい」

 嬉しいわ、嬉しいわ、なんだかあんまり真面目なもんだから。嬉しいわ、嬉しいわ、昨日はひとりでにまた深くなる。説明だけが、私に残されている態度なのかしら? いや、きっと、純粋な目玉とともにそれは、無言の大きな舐め回しの背景になるの。

 あなたが望んで、私が望んで、他の人が考えてみもしないことは、一度きりだって裏切られない。全部ある全部ある、それこそここには全部あるのだ。

 遠いものが、遠いままそのままで実現し、今日には共感だけとするそばで、移動また移動、振り返り見てまた何か、崩れるものがあれば、それを呼んで、我がものとしていたらいい。何故かこの周りには、許せなかったり警戒したりすることどもの声が届く。ひとつまたひとつと塞いでは笑い、塞いでは汗をかき、くらくらするこの時間がいつもの顔をする。