怒っているときも、イライラしているときも、そんなのはどっちも一緒で、結局はどっちにしろ怒ってるんじゃねえか、というように考えていたのですが、どうもこのふたつは少し違うようです。
怒りには、「明確な理由」があり、イライラにはそれがないことが多いです。つまり、ただ怒っているという状況は考え難くとも、ただイライラしている状況というのは非常に想像しやすいのです。
それで、違いがあるのにも関わらず、何故そこのところをごっちゃにしてしまうかと言えば、イライラしているときに、割と感情の種類が似ているからなのか、
「あなたの探しているものはこれですよね?」
というふうに、過去、怒りの感情を抱いた案件を脳が探して持ってきてしまうからだと思っています。
「ああ、私はこの怒りを思い出してイライラしていたのだな」
と、そこで勘違いしてしまうのです。でも当然ながら、これは順番が逆です。まず、
「ただイライラしている」
という状態があって、後からその理由になりそうな案件を探して、都合のいいものを引っ張ってきているという順番なのです。
それから、イライラしているときというのは、明確な理由が無いことが多いと言ったのですが、それは精神的な原因が存在しないことが多いという意味で、
「ただイライラする」
という状態を出現させる、身体的な原因というのは存在します。それは空腹です。