気にしないで 明るくいこうよ

 誰しもそういうことがあるかもしれないが、何かのタイミングで一度怒ると、もう怒りはとうに収まったのにもかかわらず、次また怒った相手に会ったときに、何故だか怒りを継続していなきゃならないような気がしたり、そうでなくとも、怒ってしまった手前、なんとなく次は笑顔で会いづらいような気がすることがある。

 それは、前に怒っていた自分と、今の自分との整合性をひどく気にしてしまうが為に起こることだ。自身だけの完結した世界でそれが気になるということもあるし、意識に他者の存在が入ってきて、その他者に、

「あいつ、この前は怒ってたくせに、もう今は全くそんなこともなかったよな顔してら」

と思われていやしないか、ということでまた気になっているということもある。

 しかし、もう怒ってもいないのにわざわざ整合性を意識して怒りを継続するのは不自然だし、自他のストレスだって大きくなる。だから、そうするのではなくて、

「全くそんなことも無かったよな」

と感じさせる笑顔で次の面会を果たす方が、自身にとっても他者にとってもより良いと言えるだろう。

 整合性なんて気にしないで、明るくいこうよ。