お前も、というかお前がそうだよ

『こないだはね、こういうことがあってね・・・』

『ウチの人はね、こういうことをやっててね、この前はこういうことがあってね・・・』

 

 よくもまあ、訊きもしないのに、身の上話をたらたらたらたらと。別に聞いていてイヤな話という訳ではないけれど、こうも延々と話されるとさすがにやんなるな、ということを思っていて、

「しかしまあ、これだけ平和的な身の上話でイライラするってことは、何か原因があるのだろう」

と、その原因を探ってみると、何のことはない、

「身の上話を、訊かれてもいないのに、たらたらたらたらと続けているのは、俺も一緒だった」

というところへ辿り着いた。つまり、訊かれてもいないのに延々と身の上話をする人の姿に、自分が重なっていたことがイライラの原因となっていたようなのだ。

 延々と身の上話を喋り続ける人に対して、私はただ、

「直接にその場で、誰かに延々と聞かせるのはワリいから、不特定多数へ向けて書いて、読むか読まないかは相手に任せる」

という形式を採用しているという違いがあるだけであって、本質的には、

「延々と身の上話を喋り続ける人」

と一緒である。