<2446>「形が働く」

 たまっていきましたよ、、

 どこへも、

 ええどこへも、

 そこから次々に来てください、、

 あたしは見ているんですから、

 などと、交わし、、

 私は考える、

 それぞれの場所、、

 形を持つもの、

 ヒに流れた人、、

 あらたな経過、

 ものを研ぐ、、

 硬質な、落下音、、

 くだる、、

 時刻に浸透する、

 形、、

 

 形が働く、、

 あくまでこの身体のなかで、、

 しっかりと、

 身体してはじまり、、

 そのさなか、、

 そのまとまりのまんまなかへ、、

 もぐり、

 うかぶ、、

 またもぐり、、

 砂粒ほどのものを、、

 細かく出しているうち、

 意識の映像はほうけて白くなり始める、、

 あたしは浮かぶよ、、

 なにへ、

 なにへ浮かぶのだろうか、、

 この短い時間のなかへ、

 身体を入れながら、

 浮かぶ先はどこだろうか、、

 惑いの人となり、

 からだを休め、、

 今繋がる、、

 ああ、身体に保持され、、

 私は驚く、、

 だれが通る、

 そこを、だれが通る、、

 あたしは身体を用意している、、

 

 なにから出てきた、、

 ものが、なにから出てきた、、

 出てきて、この振動に触れて、、

 それで、

 どこから出てきた、この熱、

 このかたまりの立場、、

 それぞれにひろがり、

 流れを持つことになり、、

 ふたつしてはじまる、、

 ふたつしてはじまることとなる、、

 その姿の、あなたにいて、、私はとおくを見る・・・

<2445>「灰色の、胚よ、卵よ、お前は破れ」

 こむしなとなにとハケたあとで

 私は灰色の即、

 回し、産む、イメージを、

 このからだの立つ場に見た、、

 本当だ、

 ただの静かな身体の立つ場へ、

 あなたの灰色のイメージが

 侵入してきて、産む、、

 産みつけて、、

 がさがさと させたヒ、

 あなたは胚をイメージする

 乱打、乱打、乱打、乱打し

 食い、破られてくる、胚をイメージする、産むヒ

<2444>「あなたにあるものが付着して」

 ヒの印に、

 身体が浮くことにより、、

 あらわになる、

 どうなとそれはあらわになる、

 なに、

 こちら、こちらへ、、

 順に送ってください、

 私は印を掴まえますから、、

 ただそこから剥がれただけのように、

 私には思える、

 ものの、

 いくつもの続き、、

 私はそれを果てにおき、眺める、、

 こんな形であったろうか、ありえたろうか、、

 どこの、

 

 またあらわれ、

 私は回し、、

 小さな、

 内部の映像が見える、、

 私は惑い、

 見えたままを身体にする、、

 なにか、新しい、、

 ひとつの呼吸が、そこに、混じり、、

 そっと長くなっていく、、

 あなた、あなた、、

 そこに時間を見留めて、

 進む、あなた、、

 どんな顔をしているのだろう、、

 こちらからは回転しか見えぬ、

 こちらからはその動くさましか見えないからさ、、

 あなたは一量で、

 この時刻に、合わせる、、

 

 ああぼおっと、

 砂を投げて、、

 私がかろうじて、、

 その隙間に生まれだす、、

 かれも、これも、卵、、

 どう、

 どうなと身体は動いていく、、

 なにや、なにや、、

 このヒのなか、

 身体の形、

 私は向く、、

 私はヒを跨いで存在している、、

 声が向く、、

 誰が向くと言った、、

 内音響のさなかに、

 揺れるランの、、

 その身振り、手振り、、

 手は、進み、、

 身体を掘る、搔きまわす、、

 ほら、付いた、、

 匂いが、記憶が、

 あなたが、どこまでも、付いた・・・

<2443>「芯や、灰色」

 身体にはその声が続いている、、

 私はただ見ていて、

 そこに、

 いくつもの存在の角を、、

 掴み、、

 私にはそれが聞こえる、、

 それがひとつひとつ見えて、、

 身体の粒、、

 ああ、

 そこで生まれます、

 そこで生まれますから、ええ、、

 ひとつの身体を取ってください、、

 私に、姿を、、

 

 そんなところで回転していて、、

 私は、

 何の印を得るでもなかったが、、

 ここに、

 はっきりと溢れた人たちの、

 姿が、

 次々に、見留められる、、

 そのさなかに私は居る、、

 どこからの声の繋ぎなのか、分からず、、

 私はそこにいる、、

 身体をひらいておくれ、、

 おくれよ、、

 次々に見つめることが可能になり、、

 身体は走る、

 私はまっすぐに立つ、、

 芯から、

 灰色の風が聞こえ、、

 私はそのなかに、

 潜っている人々、

 潜っている人々、、

 潜っている人々・・・

 、、

 うん、うん、

 身体をきかせておくれ、

 身体を、出来得る限り、、

 そこで、きかせてくれたらいい、

 私も見るから、

 静かに見つめるのだから、、

 

 あなたはそういうメッセージとして、

 身体の隅に、立っていた、、

 順番にきこえるなどして、、

 私の中に、

 立ってきていた、、

 身体がなかにあり、、

 私は振動し、

 私はなかでくらみ、、

 過去一量の騒ぎとともにあることとなる、

 あ、晴れやかなもの、、

 身体のなかのさそい、、

 うん、こちら、、

 こちら、こちらだ・・・

<2442>「円者、、剛毅」

 そこには萌芽が、

 そこには時刻が、、

 身体のなか、

 私は触れて、、

 触れて触れ得て、

 もののなか、

 もののなかに挟まるもの、

 誰か声をして、、

 内部が、、

 静かにひらくのを、、

 ただ黙って見つめて居るのを、、

 私は、知り、、

 それで、

 どこまでもひらいた、、

 

 ただ身体のなかを知り、、

 私は、

 静かに映り、、

 ただなかにはたらいてゆく、、

 からだが、次々に、はたらいてゆく、、

 私は、ただ、それを見ていて、、

 身体の点滅、

 はっとする、、

 呼吸が、さらに届く、、

 私は無空、

 無空時、、

 、、

 円者、

 円者、語、語、成、清い、

 あたらしく、また、

 たなそこから出、かえる、、

 うん、

 うんそうなんだ、、

 私が帰って来たところはそうなんだ、、

 はて、

 はてから、垂れた水の、

 その残りかすの、振動に、

 身体の全てを合わせて、

 私は、

 ただの零としてここに規定される、、

 あ、

 身体ばかりここへ、、

 流れてきて、

 私へ渡す、、

 そこで眠りながら、ひらく、

 うん、

 ひらく、、

 や、ひらけ、ひらけ、ひらけ、、

 

 あたしはここの感度、、

 ここの振動音、、

 ものの見事にハマり、、

 音がする、

 身体がする、、

 合わせていた、声がする、、

 どこから、どこから・・・

<2441>「『縄文にハマる人々』~アジアンドキュメンタリーズ」

 

 縄文時代。今のこの2000年ぐらいの、その前にあった、1万年ぐらい続いた時代の話。

 

 岡本太郎さんのドキュメンタリーを見て、こっちに流れて来た訳ですが、太郎さんは、火焔型土器を見て爆発したみたいですね。うん、魅力的だものね。

 

 こういう縄文の人々がいて、こういうものを作って残していた。人間に対する信頼感みたいなもの、元気みたいなものが湧いてくると言います。そうだな。

 

 なにしろ縄文時代というのがあんまり昔なもんですから、よく分からないことが多い。

 

 その分からなさ故というか、このドキュメンタリーの中では、どう見てもちょっと危なそうな、トンデモな人たちも出て来ますが(それもまた面白い)、いとうせいこうさんや、『塑する思考』などを書いた佐藤卓さんなども出て来るのでそこはご安心を。

 

 せいこうさんは、現代の文化は視覚ばかりに頼っていると考えているようです。

 それで、反対に、縄文土器を、実際に持ってみたときの、その軽さに驚いたと。

 エレガンスだと。

 せいこうさんにとって縄文人とは、ユーモアがあって、なんか、頭が良すぎる人の言っていることがよく分からないみたいな気持ちと近い気持ちになる相手なんだそうです。

 

 ほかには、縄文の住居では、子どもの墓を地下に作っていた話。

 住居のなかからだと、現代建築のように草の根を見下ろすのではなく、見上げる形になる話。

 狩猟でいつも同じ場所に参じているのだけれども、場所と私との関係がどんどん変化していって、違うものに変わる。それは言葉にならないんだ、という話などなど。

 

 不思議な、渦を巻く、渦を巻く世界。

 

 縄文の渦がなんなのかを突き止める研究の道に入った先輩がいたんだと、出演者のなかの1人が語ります。

 今ならその先輩に、やめなさい、と言うでしょうなあ、と豪快に笑う。

 だってそこに答えなどないから。

 

 答えはないけど、私たちに繋がっているもの。

 こういう時代を持っていたのなら、まだまだ私たちも大丈夫だと思えるもの。

 こういう時代から大分遠ざかって、そんなことで私たちは大丈夫かと考えてしまうもの。

 縄文時代とは、そういうもの。

 

<2440>「皮膚量、重み、肉時」

 そのいきち、そのリズムで、

 あたしは身体まで来る、、

 ここのものの意味を掴み、ハタにふりながら、、

 私は徐々に来る、、

 もののトオン、のなかへ、、

 いくらでも来る、、

 あ、さわぎなさい、、

 身体の、その果てから来て、、

 うんと、さわぎなさい、、

 あたしはきくから、、

 このものの姿をきくから、

 その、姿に合わせて、、

 次々に来なさい、、

 

 また身体が来ていた、、

 なにの、

 どこの印なのかも、、

 ひとつでは分からないところで、、

 あなたは、姿らしく、

 ここに来て、

 ものを噛み、

 身体を噛み、、

 そこへ、時間が残り、、

 私はそこへ、

 残った時間をただ、

 ひたすらに見つめる、、

 見つめればどこかへ出るという訳でもないもの、

 それを抱えて、

 ここにある、、

 なにだかしれないが、

 ここにあって、

 ひとつのさわぎをなしている、、

 どうやらそれがあなただ、

 どうやらそれがわたしだ、、

 空気を受け、、

 空気のなかであゆみ、、め、

 なりたたせる行為に、、

 あなたの皮膚量を、、

 存分に混ぜ合わせる、、

 あなたが表面できいていたことの総体が、

 ただ一連の風の音と、

 何ら たがわなくなってくる、、

 その中心点に、私は居ます、、

 ひをうけて、

 まともにいるのです、、

 どこからきいた言葉なのでしょうか、、

 私も笑みをし、、

 時日をし、

 身体に浮かべながら、、

 、、

 

 はれた記憶のそのさなかに潜ります、、

 浚います、、

 あれあなたの肉時の響きとともに、、

 この濡れた映像、

 日によって、きらきらと光る、影像・・・