<1619>「無窮からこぼれて」

 さ、入って、、

 あたしはそのなかを覗く、

 時々で、見えていたの、あたりまえな、情景に入って、、

 さ、身体、順次、ほぐされていく、もののように、見えて、

 あたりまえだ、

 どのような声に続いてくる、のか、、

 あれはあたりまえに細い声を、渡せ、

 なによう、それ、どこから、どこが見えていたろうか、、

 あたしはその方向のものごとと、知りながら、

 なかざまへ、接近しつつあるのだ、、

 おう、

 順次含まれてくるもののように、その場へ揺らぎ、、

 膨らみ込んでくるやら、どうやらで、

 流れ、流れあい、過ぎた・・・、

 

 形をし、

 こちらの方へ、押してきなさい、、

 なにやら、なにやら、自明の装いをして、

 こちらに、まったくもって、流れ出てきたら良いような、ものなのです、、

 増えよう、増えようというんで、

 あんまりこちらの方へはっきりと映り過ぎたのかな、、

 そのいくつかを、掴み、、

 徐々にそこへ振るのかな、という気がいたしました、、

 そのように揃い、はげしい仕草をそこのなかがわに付けて、いたもの、なにが、、ありえて浮かれて、

 伝わって来ることにもなったのだろう、、

 かと、そこざまの方へふらりと声を掛ける、

 掛かったほうはそのようにして繋がって行くのだった、、

 なにや、なにやら、違いざまに、あたりまえの表情を足し、

 浮かべて、浮かべながら、、

 吹いて過ごしているところが見えた、、

 が、どういったさまだろうか、

 そこへ、すみやかに見えながら、

 なにといい、なにがわ、、

 分からなくなるとすればだな、、

 たくみにうち続けてゆくものの方を、

 こちらへ、渡して来ていたのだ、、

 

 もうそのおよその装いが、

 見事にあって、、

 私はそれを巻いている、、あたりまえの、

 かかる方向、およそそのなかに、、

 静かにのびていくことどもと見えていた、

 あれの、、

 あれの複数の、姿なり、形なりそういったもののなかから、

 過ごされてくるものが、

 あるように、受けて、、そのものざまを、覗くのでもあったが、、

 どうであったろうか、

 たれかしら、なかにいて、影響を云々する、、

 それは、響きだって、なにだって、、

 かげるたぐいのものに違いはない、、

 のだ、そうといえるものに、

 これはふくらまされていてどうとのびるには違いがないのだったが、

 いていると、

 少しずつ増えてきてかむさるもののようにも知られる、、

<1618>「なまあたたかい水の動き」

 かんがいに、水を含んでくださいな、

 え、なにです、もう少しの、、

 え、そこに、あたしのような、水流の、

 ものものを、いくつか、含めて、、

 いいの、・・・? 、ざらざらしないの、

 そのなかに顔をいれていたらいいのだと思う、

 わたしは隅に、回転して、、

 膨らんでゆくものだもの、

 それを含めて、増えてゆくことどもだものに、

 

 なにか、えい、あたしは、そこに、

 あたしはそこに、水を、ええ、含んでいるのかしら、、

 だれだれ、そうとは、分からないのだけれど、

 したたれ、なによ、

 なにようへの、奇怪な、しざま、互い違い、

 互いの、違いざまへ、しらずしらず、、手から、繊維から、なにから、触れはじめてきていることのようにおもう、、

 あれ、それはどうしたことかしら、

 なかざまに座り込んでいて、、もなお、あきらかな肌はそこへあり、

 どうにか、こうにか、中央へ、声をかけて続いてきていることとはおもうのだ、、

 なにだ、はっきりとはあらわれたな、、

 それはどんなき香とおもえる、、

 一途に方向を指し示しているだろうか、、

 そのような膨らみとしてはつかまえることが出来ないで、、

 おのおのの、かたまりのなかへ静かにはいってゆくさまが、、

 それははっきりと見えているものなのだ、、

 どれこれかが分かられ、、

 なかぼう、ほら、のところへ、じんとした‐たくみな身体を持ち合わせている、、

 のが、そのゆきかいざまとして、静かにあることとなった、

 あの声のよるざまとして、

 どんなにか遠ざかるかも、知らないでいた、、

 

 なにを、あんなに声をじり、じりといわす必要があろうか、、

 何ごとを確かめていたのだろうか、、

 それならばとすざまじくついていくおと、、

 かつ、かつ、・・・、

 あたしは少量の、水が、加わって、、

 鈍重になったところの、響きのなかへ、

 いっしんに、含まれていくこととおもった、、

 静かなら静かになり条、、

 その大袈裟な世界にどぶん、とおとたててはいっていたいような心地もするのだった、、

 だれかが、住んでいるの、

 なかざまに声をあてると一段とかわいて、、

 あれ、また水が足されたかな、、

 その、少量の水を加えんがために、、

 あたしは一層声を張り上げていた、

 こちら、こちらへ、あからさまにうつってくるものがありえ、

 そのなかで生きていたのだから、

 二重になる、存在の仕方も、

 そこここへ、あらわれるようになってきた、、

 が、どう、ふるえ、ふくまれていた、表面の、、

 さまざま、通りのしかた、合わせて、、

<1617>「ざらざらとして、膨れていく」

 おのおのがた、寄り込んで、、

 その膨らしかた、に出会う、

 あ、あたりまえに入った訳さ、

 そこにしろ、表面の、続きが、ずるずる、ずるずると、、

 繋がって行くようではあった、、

 あれ、橋の、長さ、

 レングスを、瞬間的に掴まえて、

 ひとえも、ふたえも、重ねて、ほう、と小さな息を吐くのだったな、、

 その余のこと、橋の余りのことはそれほどに考えてはいまい、、

 なにやらが、するすると、漏れて行くには違いがありやせんか、、

 なあ、どう、、身体をこのへんへ向けて、、

 どう、どう、きこえるものの、

 私が確かにそのように見え、、

 引っ張り込んでゆくように見えたは、

 どういうことだろうか、、

 

 しんと響くのではなかったか、

 それぞれで身体を足していきながら、

 その勢い、その持ち方で、、ずい、ずい、

 ずるずると、、続きまさあ、ね、、

 あらわれきってしまいましょうよ、、

 そのなかにあったものでいくつも、、

 あらわれこんで、、

 ここへ流れ込んで、

 呼吸をあらためて、、

 方々へ、あたりまえに、知らせる形、、

 私の姿をして、それで、、ものさまより、

 登場願いましょう、、

 あれ、何をと、一段声を内側に繰り込んで、、

 じんからじんから響くもの、、

 じんからじんからの、響きのそれ、、

 快、ほうけた、快、その方向だ、、

 低い場所がザラザラして踏みしめてゆくときの心地、

 その静かなすざまじさにまかせ、ほうる、

 ほうられ、ほうられ、、

 

 なに、そこに立ち居なさる、、

 現在の膜をかきあわして、、

 そこにいなさるのな、どうれ、

 短くほうったな、、また短くほうったな、、

 続きの、道ほどを、通過し、通過し、、

 そこのまえにあらわれておけよ、

 どうだかな、いちりょうの、風の動きから、すれば、、

 あなたは、おそろしい増え方をしていくに違いない、、

 膜が、ほとんどにしめてくるに違いない、

 その先頭に立ち、

 その先頭の揺れざまと身と膜と一様、

 一様になる、、

 なんなさって、どこへや、ふしが、、

 きかれるよう、

 どこか、ごうごうと続く、ゆるやか、、量の、

 量の絶えない水の、ながれが、

 全体に、かかりはじめていた・・・、

<1616>「肌の線がずれて、生まれて、」

 みたな、

 なに、そこからはいりこんで、みたのか、

 遠方への、響き方が、よくよく伝わって、、

 いるのか、どうなのか、、

 をも、はっきりとは掴まええないまま、、

 そこいらに転がり込むと、そこの方から、、

 いくつもの風景が出来て、、

 割れて、割れ込んで、

 そこに生まれたものをも、知れる、、

 知られる必要があって、そうしていた、、

 そうしていたままのものがあり、

 どこへやらかすみやかにくれて過ぎていた、、

 私の方、、

 どうやらステップのささいな波から、、

 新しく人が生まれて、

 ここいらへずいずいと滑り込みはじめてくるのだ、、

 

 過ごしていたな、生まれたな、、

 響きのさなかに、、

 あなたがいたところだったが、

 それを名指して、

 なにだ、過ぎたな、、

 いや、吹かれていた、、

 ここに響きとして来る以上は響かなくてはならない、、

 と、思いなして、くれていた、、

 ああ肌が過ぎる、

 肌に値する、

 いくつもの風も、しざまも、、

 そのように流れて、くだって、

 ゆるゆると溜まり、そこの方だ、、

 あ、手が冷たい、、

 そこで、かきまわしているところの、冷たさを、

 ひとりでさぐっていたところが、静かだった、、

 もっと風景として立ち上がっていくように、していれば、だな、、

 そこに見えて、そこから、

 おんどのなかを渡るときに、、

 顔がいくらか生きてくるのだけれども・・・、

 

 どれ、なに、見たの、

 あ、そこは私の肌だ、

 そこはまだ私の肌にある、はりついてある、、

 姿で、順に、順に、、

 そのいろいろのさまを見留め、、

 よろけていくようにも見え、

 動いていればこその、

 ものもの、そこを通り、過ぎよう、、

 あ、肌を置いた、

 そこに置き切って、、ものが揺れているのを見たのだ、、

 あれ、像らしき、

 あれ、姿らしき、、

 ここへ見え切って、、またたかれていく‐たかれていく、、

 あれはしっくりときた肌だった、、

 線を引っ張り、

 見えもし見えもするものの全体が、

 そこへあらわれる、、

 どうとあらわれたことで、にじむ、、線は線としても、

<1615>「ものがめくれるとそこはあたたかい」

 あ、もう、そうした、背景の、

 なかにあらわれてしまって、どちこち、

 うまく吸い込んでいるように思う、、

 のを、

 受けて、いるように、見えていたのだが、、

 なぜだろうか、

 そうした身を振りながら、繋いでくる、、

 どこへ、どこへ繋いでくるのだろうか、

 あれ、ひそかに静まり返りながら、

 いろいろの、ものごとを、見ている、、

 はたしは、そこに流れ込んでいた、、

 誰だか、まとまって、、

 そのさわぐ方向を見ていた、、

 

 日にさらしてそのままの動きであちらこちらの方向へだな、

 漏れ出して来るしざまのように見えていたのだが、、

 どうかするとわたしの上側の呼吸は、

 また日に同化していくものと見えたのだ、

 なにがやら なにやらや、うたい、

 そこのところへずるずると揺れ込んでくるもののように見えているのだ、

 あれ、日がだらりと開封され、

 あたりまえに流れ込んでいるところに、

 だらだらと立ち尽くしているのは、

 それはなにだ、波だろうかを、ここで受けたのか、どうか、

 塗布されて、

 いいや、なにだ、なにだ、重なったぞ、

 おい、これはなにようが重なったのだろう、、

 どれをも浮いているが、

 さまが浮いていてなにようも伝えるが、、

 いちどきにはくわえられてゆかれぬものも、そこへ、、

 上手に顔を出して、

 私は、いくらもいくらも重なられてゆく、、

 

 その手合いのリズムの、、

 どのようにも見えているところの、

 なかで、揺らぎ、、

 そこざまに駆け合わせてゆきながら、、

 あいた、あいたものへ、

 そのままに飛び込んで、、

 私がいた、、

 ただ形だけがなくて、、時折風の吹くなかへ混じるだけだった、そのものが、、

 どこへどこへも置いておかれて、、

 私は、一枚を剥がした、

 私は、一枚も二枚も剥がした、、

 そこに置くままに、吹かれた、、

 いまその一枚線の延長にあるのだなどという話を聞いても、

 うん、確かにそれはあり得て、、

 うん、確かにそれはあり得たままで遠いという、、

 一連の、気がする、、

 一連の、吹く景色の、ようだという気がする、、

 いいえ、剥ぎ取って、、

 顔面に、存分に塗りたくってきたようなのよ、

 と、、

 一言し、一言をするだけで、ちょっとまた続けざまにあたためられてゆきそうだった、

<1614>「歩行者の現在地」

 そのまにいるのだな、、

 なにごと、と、表情のある、

 なかがわを、ながめて、そのあたまのしぐさ、、

 ゆるめて来て、はい、うちに当たる、

 どのように過ぎて、それらの通り、、

 それらのかがやかしさを、打って、来ながら、、

 いた、みたく、映る、

 はい、そこのです、そこの、上手く歩幅の過ぐところ、

 へ、ひじょうなリズムを、組み立ててみたいと、思っていましたから、

 どこらへ、身体から何からはずれて、

 その場へ、生きていると思うのですから、

 

 あ、あれい、、

 分からないな、

 私は現在時をほどよく揺れていましたけれど、、

 なにだか、湧き上がっていましたように、

 そこらでは、掴まれて、

 あ、あれ、こちらへ、こちらへ、来るのだ、、

 だあです、ひとりの、

 ふいからふいからあらわれて、

 あらわれて、揺れて、吹かれて、消える、、

 あれ、あたしの揺らぎざま、

 遠くへやら、遠くでしょうものに、

 ひと声も、ふた声も掛けてゆくのでした、、

 あれい、見えて、、

 だあですか、なにごと、人のいるなかへ、、

 ずらずらと、

 溢れ返って来ましたわ、それごと、、

 私はそのようなしざまのなかに、

 ひとりで住んでいますけれども、

 ひと声、ふた声、当たるたびに、、

 線がはっきりとあらわれて、くることになるのですけども、、

 

 どれだ、どうした、、

 その通いざま、そのままに行かれて、

 そのままにはがれて‐おかれて、

 呼吸がしぼんだままで残る、

 定着した、なにがしか、目と呼びならわせるもの、、

 ここの通りだって、なにも関係のない、

 一種夢通りの、

 歩行をあれい、あれい、組み立ててゆくことだって、

 可能につけ、可能なのだ、、

 今その視線の、

 存在の視線の、内側に居て、

 驚いたことだな、そのなかほどに居て、、

 揺れを揺れを、もっと揺れておこ、

 ほっと声を上げる、そのなかざまに、、

 いくつものなかざまに潜ったのだ、なにか、、

 しら、渡して来てくれただろ、

 どうか、どれだかだ、ながれてもいた、、

 ことがそこにある、、

 あれい、いくつもの、目のなかにある、、

 浮かんで、、

 折り重なっていた、、その歩行者だった・・・、

<1613>「線を振るいます」

 あ、探っているのだな、

 と、その行きの深く、奥、、

 と、なにとはなしに、揺らぎながらを、

 声を立てて、

 いやましに、いやましに、出てきた、、

 あ、暫時その姿が、浮かんで、

 諸方ざま、次々、駆けたんだ、

 あ、目一杯、、

 いいえ、少しの振るい方、少量の響きで、、

 ここから先へ駆けたのだと思われます、、

 その方が、尋常にそこへ立てて、

 何やらと言う、姿が、、

 少量の日にちへはっきりと映りました、、

 

 あ、全体の、、

 身体のリズムのなかのところに、、

 いて、どれしも、

 重なるのを、ここから、ふたつ、見ている・・・、

 方向ざま、

 場所ざま、に、ふいと足をつけてみるとして、、

 なにだ、、

 その通りに来たが、なにだ、と思うには違いがない、

 違いがないのであったが、

 そこから、ふるわれて来た、、

 ようで、それぞれ、、

 その揺れのなかに、

 それぞれずつ、たくわって来ているのが、、

 あたしは、ただ歩行して来て、

 その面に重なり、、

 その時間で動いていようとも思ったけれど、、

 これは、もう少し、いくらかの、距離を取る必要がある、、

 なにだかが、ましろになって、深く吐き、、

 映る、ぞんざいに、、

 あ、これがその動作の、

 あたしが前に肌を落としていたところ、、

 跳ね返って来て、響いたまま、

 見えていて、道、

 

 あ、なにだ、、そのしざま、流れ、、

 全体線なのか、、

 あいや、そうではないだろう、、

 私は、混線している訳ではないのだ、、

 それだから、全体線の、瞬時の映像に、

 足を、肌をつけて、、

 動いていました、

 動きをつけていましたから、、

 揺れているもののこと、

 そこに、いちどきに呼吸を、当てて、

 動いていましたから、

 なにだ、なにだか、そこへ、、

 ほうけたように、続き、、

 また踏んでいる、数々の、、

 先を踏んで、巻くの、巻くのを、、

 静かに見つめたのでしょう、

 あ、いちどじ、そこに、、

 いくつもの線が振れて、