<1319>「静かな球体内」

 彼の、いくつの、想像の、ダンスの、

 輪舞、輪舞と、

 体調、リズム、、

 風の入り方、、

 リズムと、打つ音、響き、ステップと、

 舞い、跳躍、跳躍、

 ひとりで過ぎ、ひとりで過ぎ、

 輪舞、輪舞、、

 雑踏が外にある、

 雑踏が外にある、

 雑踏が外にある、、

 

 ・・・内、内側、内、全く息を詰めた、

 集い、集い、揺れと、

 同じよう、様々、輪舞と、

 駆けていく、

 駆けていく、、

 彼の名が何であるか、

 跳躍、跳躍、

 響き、、

 彼と、リズム、打つ音、離れない、

 雑踏が外にある、

 外側なのか、、

 内、内側へ、輪舞、リズムと、

 軽快な足跡、、

 足の記憶、

 足の記憶たち、

 はだか、

 まるで、リズム、、打つ音、はだかんぼう、、

 うねり、、想像と、一体、

 響き、継続的、リズムと、

 揺れと、打つ音、なにか外へ、

 外へ出ていく、、

 雑踏と、壁一枚隔てて、、

 閉じて、リズムと、想像と、彼と、

 舞い、もう舞い、舞い上がって、、

 等しい、日々と、、瞬間と、もう、

 その全身の跳躍があれば、、

 彼の名が何であるか、

 彼の名が何であるかは、

 音に消えていく、、

 想像の、輪舞と、裸、

 

 裸と、一切、、

 床、冷たく這う、這う、手足と、

 跳躍、、

 死んだ途端、生きている、、

 流れと、想像、

 うねり、めくれ上がる手足、

 響く、響く、リズムと、

 転倒、音楽は行く、

 増えてく、その、停止に、身体が、無条件に増えてく、

 散らして、散らして、想像、打つ音、、

 軽快、跳躍、、ひそかな身体線、

 流れ、流れて、、

 停止、もう、この、停止、リズムと、身体、無条件の、だだ漏れの、

 うねりに、うねり、、

 総身、次いで、総身が、

 立って、、彼の名を、見つめている・・・

<1318>「小さな袋を透過する」

 陽の下で、小さな袋は、緊張する、、

 緊張のすぐそばへ、陽が、もう、、ひろがり尽くし、、

 人も、まだ乾いていた、空間も、誘いも、揺れて、

 一歩が出る、、

 はっきりとした、色、は、少し、恐怖を、映しているようで、

 順次、呼気が、呼気、それを目掛けて、

 それは多量なほどの円を描いていくか、

 いくかしら、

 

 私は陽の下に出ていると、、

 そのままで、マで、ただ、全調子が、もう、この、振るえるほど、そうで、

 まったくおそれている、何かを、、

 

 どこからこのかたいものが順に溶け出してゆくかを知る方途がないままでいるような、、

 それは、高めた、、緊張の、、

 しかし陽の本当に先端、、

 私は垂れて、垂れて、垂れて、、

 まったく、土の、土煙の匂いのなかに、

 一層の振る居が垂れて、

 一層の、、

 

 一層の言を映した姿、、

 めくれていて、

 めくれたままで見えていて、、

 順次、、繋ぎ、また、剥がれるとき、少し、少し、音が鳴っているのに、人は、触れ、気づき、新たに、

 見る、、

 

 私は陽はためらいなしに照らしている訳ではないと思う、

 きっとおそらく回顧するだろうと思う、、

 どこかが大き過ぎると、

 響き過ぎると、おそらく、どこかで、思うに違いない、

 思うに違いないが、、

 

 まったく静まって、、

 なにの音だか、、声が立つのか、少し、足されて、、全体が、まったく静まり返っていて、、

 過ぎていて、、

 増えているもの、ひとり戸惑いを見せている、、

 緩やかな香りの陰に静かにのびているとそれとは知られないままに、

 

 どこか、方途が、まったく途方もなくひらかれた、行方が、行き方が、どうなる、立っている、、

 立っている、流れている、立っている、

 凝固して、まったく、、空気が、立っている、、

 まったくの騒ぎのなかの手、、

 まったくの騒ぎのなかの手、を見ている、

 鈍重な、なお、鈍重な、、もう、見ていて、手を、一心に、それも、振れて、振れて、振れて、見ている、

 見ている、

 かたはしからかたはしへ逸れて逸れてまぶされた、

 陽のなかへ、ひとりの粒として、

 粒を持つ手として、流れとして、ほうけとして、、静まり返っていたところで

<1317>「波になく、波が巻く、見ていて、粒」

 同じ粒の範囲で、生まれて、死んでいた、、

 厚い、

 人がちょうどそのあいだに手を触れて、、

 反応、の段階、、の層、の恬淡、トした波、

 それがいくつもに今も分かれ続ける、

 ちょっとお、やそっと、のこと、いつまでも、、

 いつまでも、めぐる、

 めぐる、

 あれは散じ軽くなったものの空気に巻かれ、

 

 今も範囲で、ただあわただしくなりはじめた、、

 だいたい濃くなり、

 色を通うの、

 いくつも、いくつも、それが、その人みたく、映像みたく、ある一瞬みたく、つくりあげ、

 それを、映像みたく、見ている、、

 映像になく、見ている、、

 あわただしく湧いてくる場と空気は常に触れていました、

 通していました、

 お互いに対する、映像もなく、、

 ただ、めぐる、通ること、

 分からない、まだ、騒ぎの内側、、

 きっとこの騒ぎの内側へびゅっとひとりで舞い込んできてはただの変更みたいなものも一切せでまた外れていく、、

 それに接す、接している、接しられる日、、

 まだあわただしく日に対して幾度も幾度も鮮明粒が湧いてくる畳みかかる覆いかぶさるようにして日に対してあらわれてく、

 あらわれてく映像みたくどこにも映像はなく、

 無声の行き来、、

 

 陽のだらしなくあたるあたりに手あたりしだいに身体をひろげてまだ応答のない未生でさえもあるものがいくつもの反応、と情報、と閑静、と騒ぎ、を持っていて、

 ひとり陽のなかに前後、も左右、も嘘‐嫌い、も好んでする、もないまま、

 ただだらりと油けの少ないこの陽のあたりにようよう濃くなった流れをひらいてゆくさま、

 それを、見ている、、

 確かめる映像もないまま、見ていて、、

 それが、私が、走ること、や歩くこと、にしたがってもらい、また外へ吐き出されてくること、

 をひとりでに知り、

 いくつもに破れていく、

 けしてこわい月日ではない、

 また破れていくと、

 それは、月日と、いくらかこぼれたもの、内的に応答して、こぼれたもの、かけらの空気を吸い、、

 いくつも巻かれていく吐かれていく、

 それで、コンスタントに、

 コンスタントな月日に、

 一層の衣裳の脱ぎやり、覆い込み、てんで、舞い立ち、舞い立ち、、

 いくらも間に香が立ち、

 それは、陽も、混じっている、、

 内側、の騒ぎ、の端に触れている、

 を、見ている、映像になく、見ている、映像になく、

<1316>「曲線志向」

 なんと言うべきか、覆い、、おそらく、剥がれたのでもないまま、

 そっくり、めまえへ、出でてしまって、

 それと、そっくり、おんなじものがビジョンへ、

 実は、こんな映像器からはとことんはみ出してしまっているに違いはないけれども、

 を、見た、、

 とてもこわかったです、

 それがやっぱり私の中にあるものとさして変わらないんだということを、

 つかまえたというよりもね、

 しっかり摑まされたと言った方がいいんでないか、

 という気がするんだ、

 

 歩いていて、焦れて、歩いていて、焦れて、、

 もう、この、左右に連なるものものなんぞ、

 いっぺんにひっぺがして、、

 このまま足のままの速度でゆきたいという欲望はちゃんと私の中にもあるということをつかまされなければ、、

 先鋭化のことは上手く分からないと思うんだ、

 諸々のものを置き去りにしている気持ち良さ、というものを、

 諸々を置き去りの後ろめたさにひっつけて、両方で考えないと、

 それは分からないという気がする、

 

 あらわすものが、ちょっと、不足したままでいるのは、どこか、どこまでも、流転、気持ち悪いものなんだ、、

 そのねらねらとした行き、

 場を僅かずつズラしてゆく、ねったりとした、もう、微笑みとも呼べないようなね、日の、行き、

 そういうもののなかえ、一緒に、先鋭化はちゃんとはいっている、

 この呼気が起こる場にちゃんと、、一番、線が真っすぐしたものとしてはいっているんだ、、

 多分それは小さい頃からはっきりと分かることだと思う、、

 

 これはね、多分、発現せずにはいられないことで、、

 制御、ということも考えたりするようだけれど、

 どちらかというと、制御、ということ(私だってそのようにした方がいいとさっきのさっきまで考えていたようなところがあるんですだから偉そうな身振りは出来ませんが)、それよりも、

 見事にアクロバティックな線へ移行していきませんか、

 という風に、言ったらいいんじゃないか、ねえ、だって、、

 それがとてもの速度で、一番真っすぐに行かんとする、それを、舞いだ、舞いだ、てんで、

 (意識のなかの荘厳世界というのはそんな実践のことではないかもしれないけれども)

 見事に曲線やら、あらわれたに違いない模様とやらを、それならば、いくら速くたって構わないんですから、

 

 やっぱりね、おさえつけようったってそれは無理なんですね、

 やっぱり、では我が身もそうだってことになるとそれはどうしたって気持ちが良くないということがあるではないですか(ね)、

 だから、ここは旋回なんだ、曲線の美なんだ、流転なんだ、舞いだ、舞いだ、てんてこ、てんで、そうなんだ、真っすぐっていうものはそんなによかないかもしれないよってところえやはりズラす、この身というものに少し、さいしょに少しねじれをいれてやればあとはどんどんまがりたい放題のものが描き上がるという訳でさ、先鋭化っていうのは、良いカーブを投げればいいんだ、 

<1315>「緑の呼気」

 窓に立つ。日、僅かな振れ。

 緩み、日の回転、ひゅう、涼しさ、朝。

 それは少し映る、、新しい、舞踊と歩幅。

 ひゅう、ひゅう、、

 まあたらしいみどり、

 抜けかた、 ただ同じような色の無限の揺れ、

 幾度もズレていく、僅か、その日の揺れ、

 

 混じる場所に居た、、

 いっぴが、 ひとつの細長い木を中心とし、

 葉を向けて、、

 あらかた染み終わるまで、、

 私は時折そのうねる流れを見るおもいがする、、

 あまりにもはやすぎる声、、

 (それは、緑を目指すべく、、僅かに調節されていた、、)

 だんだん動きが染み込んでいた、、

 ちょっと鮮やかなような気がした、、

 私の中の一番老人的な領域、、

 老人的な外側、、

 一番陽を受けている、

 私は陽の影響だ、

 

 それでまた混じる場所に居た、

 いくつもの歩行の跡、ふふふ、

 それははがれていく、

 もう、歩行とともに、同時的に、はがれていく、、

 身体の皮の層の別な時間の受けの領域、

 その態度、

 今もう、僅かに、揺れ終わり、死んで、死んで、また、別の日で生きている、

 別の興奮を持ちながら、、

 多量のエネルギを引きずって、、

 方々へ、

 方々へおもうままに飛び散らしながら、

 私は陽のなかえあからさまにひらいでいた流れていた、

 

 それを受ける場所に居た、

 どうしようもなく多量の風が通っていた、

 刻まれる、、刻まれると思った、

 その言葉が、どこか隅の方に残っていて、

 皮から、皮へ、

 僅かな粒へ、垂れ続けながら、

 私の日の下で呼んでいる、、

 

 それを受けて日の下にいた、

 あたしはどうしようもなく多量なうねりに打たれ幾方向へ散らばるのを感じている、、

 感じている、これは陽の下の緑の呼気の動きだ、

 あんまりいくつもの層を引きずっている、、

 ひとつの穴が必要だ、

 木のような、まあたらしい穴が、無際限の音が、

 多量な風とともに通り抜けるため、、

 朝の陽だ、

 蓄えだ、

 そっと離すテンポだ、私が見ていて、、

 また層から層へ伝って垂れていく手伝いをするんだ、ちゃんと見ていて、

<1314>「紋様、埃になる」

 あれがあり、どう生きてしまっているだろう、、

 どうして、たって、いつもより声が通って、

 これは、どうして生きているだろう、、

 土煙が、また紋様、、

 存在もまた、土煙の、

 ただのほこりのなかの日に、

 

 あたし、いっぴ、日が枯れて一番の色艶、

 急いている、ほこり、、

 付着する、いくつもの身振り、いくつもの衣裳、いくつものゆきかたに、、

 長い音があって、舞って、、

 起き伏し、やや、起き伏し、、

 なんてことはない、そして、あたたかい香りと、、

 紋様、と風と埃、

 まみえて、、

 (あれ、、これは、この瞬間だけは、なにか黙って、時間を越えていくような気がする)、

 と、一切のジニチと、リズムと、、

 埃と、踊りと、、

 目も痛むまもないほどにへめぐってゆくすべてのようす、

 条件、

 私が、この日の隙間に当たるものをいつまでも軽やかに運んでくる条件は、、

 そんなことは知らないでいる、、

 ただぽっと吐いた息のなかに出てゆく、、

 それらいくつもの紋様、

 埃がきれいに馴染んでゆく、、

 黙ったままはかれている、

 いっぴに小さな腕を与え、

 紋様を与え、、

 簡単な循環を染み込ませる、、

 

 それで、いっぴの顔はどうだ、

 あんまりエネルギーの片隅同士でぼんやり口をアけて、

 とどめようとする向きもないのに、、

 なにか、 いたずらな強度をする訳でもないだろうに、、

 そうすると、その、流れる時刻のなかに、

 私も、ただ、 形のない印象として、

 ただぼうやりと立っていたものとして、

 音もないまま、、

 どこかに残ってしまったらしい、

 そこにいくら新しい身体を重ねようとしても上手くいかないだろうというか、

 へんにぽかんとするだろうとは思う、

 また、そして、べったりと時刻のついた葉が、、

 ただなんの方向も持たず、

 いっぴの印象のなかえ一瞬間ごとに垂れてゆく、

 いくら見ても分からないほどに濃くなり、

 埃になり、、

 小さな瞬間の煙をとらえ、、

 ゆき、ゆき、

 紛れて、呼気と区別のつかない、、

 互いに、紋様を見て、、

 ただ遠くへ、

 気が確かな遠くの方へ流れていく、

<1313>「一等良くなる、一等濃くなる、色が去る」

 存分に色を尽くしたものはそこを去ると、

 まだ色でもなんでもないものが徐々に球として浮かび上がり、

 そこいらに次から次へと参じる、また参る、、

 それで色を尽くしたものはとりあえず去ると、

 その濃い形の印象と、、

 全くあけらかんとした日の中に濃い印象が去ると、

 

 あなたあれはどうして破れてそのまま微塵そうしてとけて見えなくなってゆくものは一体どう悪いと言えましょう、

 さあ、それは分かりません、、

 それだからまたいくつもの無色なものが次から次へとあらわれ出てそこかしこで騒ぐんじゃないか、

 や、実に分かりません、、

 ひとつにはね、そんないくつものいくつもの巡回に‐繰り返すものを‐私は、身を翻していたよ、任せていたよ、、

 そうして一等色の鮮やかなものをここ‐よく風を通すところえ‐さっとひろげていたさ‐それが当たり前にとけ‐流れていった私はこういうものだと思った、、

 

 そうしていくつものいくつもの跡を続けて、、

 それも私自身がいくらも交替しながら見るんですから、

 大変な日のゆきかた、、

 それは回転するにつれだんだんと色をはっきりとさしてくること、、

 どこかそのべったりと塗られた日のなかえ残りの小さな息を差し出しながら私は生きている、

 今から湧くもの、それもなにがなんだか分からないものを存分に蓄えて、、

 私はそのはっきりと塗られた風景のなかに、

 それは生きています、、

 一番外のそのはっきりとした覆いはやがてもう散じて去ってしまうものの華やかなエネルギを示しています、、

 

 ねえねえどうしてやっぱり月日に従って私も私として回転しているっていうのはそんなに良いものじゃないのよとどうして言ったらいけないでしょう、

 や、いけないことはないだろうと思いますよ(ちょっとあそこの外の煙なんかをぼんやり見ながら)、

 そうしたらやっぱりなんだか分からないものが月日に従って次から次から湧いてくるってことをどうしてあんまり楽しいですねと言ったらいけないのでしょう、

 や、いけないことはないと思いますね(ぼんやりと色が暗くなりかかるところなんどを見つめながら)

 少し歩きましょうか

 

 うまく風にぶつかりそこねて、、

 ただひとつところえ、ここのところえ‐はっきりとした色なんど残しているとしたら、、

 それは上手く たかめて、

 よく空に乗るように、また煙にしてください、

 それを小さな眼差しで見ている人がいます、、

 どちらの方向へもあなたを含んでいくひとりの人がいるので、それは吹かし、吹かされ、とけ、

 また、新たなものが見える、、

 その後ろで揺れるひとつの淀みに、、

 また淀みが増えていって風を浴びたいようになる、、