身体のなかでうたうひとが、
そこを行き、、
全てその響きで埋まっているように思われたが、
どこを探る、
私のなかにはっきりと鏡の性質を持って、
うたいが生きてきた訳だから、
どのように驚愕するのでも良い、、
あとからあとから身体が出てきて、
それで、響きを競うことなど少しもないのだから、
私は大袈裟に驚いていると見えただろうか、、
そこからそこへ動く、
あたしのなかでいくつもの歩が動く、
身体が溢れていく、、
巻く、巻く、巻かれるものは、そのまま、、
吹け、いつも、鏡の中にうつるものに、
素直に参じてゆく、
誰の響きか、彼か、それか、、
一斉に来た、
一斉に身体まで来て、、
私はそれを含む、全ての音のなかにある、、
誰彼から続くのだろう、
その様子も見えぬまま、、
私が裸足を出した、
訳も分からないまま、
水について、含まれて、そのなかに染みてきたと言える、
染みてきた時刻が、
私の中に入ると言える、、
入ってどうしても止まないのだと言える、、
あれ、静かに含まして、
おそろしく方向を見るもの、
が、静まり返って入ったのだ、、
私はその振動から、
はっきりとした表情を引っ張り出してきて、
明らかに回転した、
明らかにその先頭に装いが含まれて、
私は、だら、
だら、と、徐々に垂れてゆくのを見守る、、
私はあらわれて、、
徐々に徐々に混じる、
そこ、響きのある方へ、
あたしを続けて見せてくれるというように、
そこで生きて、長く続く、、
あれ、その振動は嬉しい、
振動が私にひたひたと、
ひたひたと、なんだ、この声の様子が、
かすれて、ひとり驚く、
私は身体だ、
あり得べき諸々の流れのなかで、
徐々に徐々に浸透する、一種の身体だ、
かむさって、
私はその道へ手をかける、、
手から振るい、振るの、それらはまっすぐに、
私のところまで来た、
装いの驚き、というところまで、来た、