<1728>「さてさて、あるものはある」

 ただ平穏に日を過ごしてきただけだと思うのは勘違いだろうか、、

 あちらこちらへ、移る、、

 時間に時間が重なりどこまでも歩いてきているというのは途方もない、

 

 私は常の体温で生きてきていると思っていたがそれは勘違いだろうか、、

 私はやはりどこまでも沸騰しているものでしょうか、、

 この時間に湧き続けて、

 温度が残ったから、、

 突然、夢の中へ浮かんでも来るのでしょうか、、

 

 私は、方法のなかに住んでいると思っていますがどうでしょうか、、

 方法のなかにいても、

 幾つも揺り動かされることがあって、、

 この人は静かにここにいることになるのでした、、

 あちこちではじけたものは、拾って、

 全部を腹中へ、、

 たくわえて熱に、

 長い時間燃えて、、

 

 私は、誰かと争いをしたい訳ではないな、

 と静かに歩いているときなどに思います、、

 正直に言えば、

 私はここにいてもいいとか私はここにいてはいけないとかを、

 ほとんど感じたことがない、

 よくきく響きだのに、外国語のようにきこえる、

 それぐらい身体にはないのだな、

 じゃあ歩いているあなたの身体というものは何を感じているのか、と問われれば、

 さて、あるものをどうしますか、、

 というような響きだ、

 

 生まれてきたことに価値があるとかないとかは考えを混乱させる、

 生まれてきたことは前提の、

 静かな事実であるとしか、考えなくなる、、

 それが当たり前であるとも思い始めている、

 したらば、そこから続く言葉は、

 さて、あるものをどうしましょうか、

 になるのが流れだ、、

 

 私は静かに呼吸を続けてきたと思っていましたがどうなのでしょう、、

 それは瞬間々々に熱で破れているのかしら、、

 うんと力を入れて、、

 生涯この対象と付き合って行きます、

 とするより、

 なにだなにだかだけど生涯付き合うような、

 そんなつもりで一日行ってみようと思う方が、

 呼吸が楽なんですから、

 呼吸が楽であるのは良いことですよね、、

 

 子どものころ、、

 じゃあこれだけ買ってもらったんだから頑張らなくちゃね!

 これだけ応援してもらっているんだから頑張んなさい!

 と、 

 やる気を強要される瞬間が心底嫌だったことを思い出した、

 それは心底嫌なことだったのじゃなかろうか、

 ということを周りの人だってあとあとで気づいたから、

 段々に言わなくなったのかもしれないけれど、、

 あれは、無闇矢鱈に力んでいるのを感じ、

 呼吸の線が苦しく、

 楽の字がどこにもないことに敏感に反応していたのだろうと思う、、

 そんな姿勢では呼気はどこまでも遠くには届かないのにな、

 という、

 子どもなりのシラケがあったのだと思う、、

 

 なにがなんだかわからないものはおもしろいと思うけれど、

 わからないものがそのままおもしろいかと言うとそうでもなくて、

 わからなければつまらないですから、

 わからないということでほっておかれているものはきっといくらもあるわけですね、

 なにがなんだかわからない、

 とこぼすとき、は、

 わからないというよりわかるとかわからないとかがどうでもよくなっているときだ、

 という感じがしますね、、

 

 私はこれは裸を見られているのかしら、

 ううん、

 裸でいることの方がいくらか恥ずかしくないくらいよ、