<1670>「渡るあいだ」

 ありえている、その、かげりの様子から、、

 ごく、まともに出てくるものが、ありました、

 気づいた、よし、気づいていない、、

 それも、肌だから、、何と、言いつつ、こちらへは、

 渡らない、

 渡らないままにいた、、

 水のふちに立って、

 ずっと、見つめているんです、、

 これはどこなんだろう、、うちなんだろうか、、それとももっと外側の、外側の、あわいのところなんだろうか、、

 粒が動かなくなり、、

 そこへ静かに溜まる、とともに、、

 私は白くなって行きました、、

 

 白くなったままのものがこちらへとあるき出し、、

 その一切の振動を、いっぺんに取り返し、、

 何事もなく、、また音の混じるなかへふくらみ出すことを、、

 どう、どう、、打ちましょう、

 ここには響きが続く、、

 打刻、打刻され、、

 白くなった時間は、どこぞに残されていったのでしょうか、、

 反響から確かめる訳にもいかないことでした、、

 あれ、渡る、さ、かく、、

 表面と、接し、、

 まるで、違うところが、、分からなくなっているのでした、、

 漕いで、漕いで、いるあいだ、、

 私はほとんど白さだけになり、、

 あいだに座り、、肉もない、嘘もない、、

 そのまま、ややと放られて過ごすことになるのでした、、

 どうしたものでしょうか、

 それもただ漕いでいるあいだだけのことには違いがないのでしたが、、

 

 雨、雨、雨のなかの、器、、

 乗り物、、

 自然に白さを、各々が、選び、、

 またただ揺れるだけの呼吸、

 空気が通過する、ところとしてだけ、ありました、、

 雨、雨のなかの器、、

 

 私は木から出たとこにいる、、

 どうしたって、それに違いがないといえば、いえるのですが、、

 そのほうを、、

 そのほうを覗くものが見えているのさ、化けたら、

 化け物といいつつもそれは無言ですから、、

 ひとつに分かった試しなどないのです、

 が、、

 あ、なるほど、、私の視線は、こちら向きなんだ、、

 どういう訳のことかは分からないけれども、、

 こちら向きで、ありましたのだ、、と、

 まっすぐに伝えている、

 まっすぐにそこの隙間から、出て、、

 口にする、と、、そのままの形で、ほう、

 ほう、ホウ、と出たな、、

 なに、そのまま眺めていると、全景もない、絵もない、

 器がある、、

 さがす、流れる・・・、