<1653>「底がち」

 それをして方向をつぶさに、

 つぶさに、見ていくものの様子でした、、

 わたしはひろがって、

 ひろがったままで、過ごすのを、、知っている、

 そのなかざまにどうしても拡がるのを、

 私はいっかな、

 波のよりしろ、、

 それぞれで、増えて、、見ていました、、

 見えたままで、それぞれに、過ごしているのです、、

 

 各々の見え方に、

 ひとつひとつ触れていく訳にはまいらないのだけれども、

 どうか、どうかすると、ぼうと飛び出で、

 それぞれに使う、、

 また、それぞれのものの呼吸と、伝う、、

 私の跡、、

 それは波の方向により、いくらも馴染み、、

 いくらもかむさって、、

 なにだ、どこから、かむさって、、長い時間の、ひといき、、

 それを見て、

 私はそこの内景色から、なにからを、、

 集めて、合わせて、、

 揺り上がる姿の、

 中心に、かように位置した、ものの、あとを、、

 さわる、、

 これがいくらも表面から泡立ってくるように、

 さわる、、

 あれやなにや、さわざわしく過ぎるいくつものものの、

 なかに、手を、、

 なかに、それ以上の、手を、、

 地面からもっと下、、

 地面、表面、面から、もっと下だ、、

 だらり、と、アいたところへ、垂れ下がり、、

 甲がまたひやりとした底へ触れる、

 その、もっと下だ、、

 

 ・・・、

 なに、惑乱ということは、なにようも、ないのだと思い、、

 そこへ、過ぎてく、いくつも、見ながら、、

 過ぎていく、姿の、、

 なかざまへ、誘いを受けたら、、

 あとへ、あとへ、揺れがち、

 過ぎがちの、ものの委細、

 なんどきからも湧いて出てくる、、

 姿の、ありようを映し、

 そのままでいるとぼうとした溜まりに、、

 私は、溜まりに、、

 沈殿して、

 なに、揺りを、揺りをかける、もう少しのもの、、

 そこで、歩く、営む、、

 私からそっと奥の方、

 みていて、みていて、入っていく、、

 入ってしまう、、

 それぞれが振り、沈殿しているものの、数々を、振り、、

 よく混ざる、、

 混ざる姿のものをば、ここに見ていて、静かに手を容れるのかを、、