<1428>「無時に身が張られて」

 いつとは知れずに身体がここへ張られて来てそれを、

 平気で眺めるうちに、、

 身の仕舞いの方からその残りが、、

 ここらへずう、ずうと、ずうと続く、、

 またそれをどうしたって眺めている、、

 

 身が、平気で、そこらへんにあり、、

 一滴が、一滴、ずっと続き、、

 そのままいくつかの方向へ、ただに、、

 とどまれないようで、、流れて、

 消えている、どこへ行くのか、、

 身が、平気で立っている、その諸方に、、

 いくつもの身体の流れが当たる、、

 

 どうという僅かな揺れに、身体を合わせ

 いまのここへ、

 ただにあらわれてそれで済んでしまう、、

 あらはれたいくつもの流れがそれで済んでしまう、、

 いくつも、

 いくつも分かれ、、

 いくつも済んでしまう、、

 平気で、、身体の一本鎗、

 ひとすじがそこにいて、、

 かげからまた身体をあらはす、

 あらはれてのちそのまま戸惑い、、

 身体の指すところ、、

 いままた、、あつくなっていてそこにある、、

 方向の、、

 方向の揺れる為方、、

 揺れる為方へいくつもの振舞いを、、

 いくつもの仕舞いをあらわす、、

 

 そうして、あらはれてとけてしまうなかで、、

 流れたときに少しずつきこえている、

 かつて無言の運動であったもの、、

 かつての運動が無言になったものが、

 このなかへ少しずつ、、

 どうしても細かく入り込んでいて、、

 私だとか、活動だとかの、

 その線の中にいて、、

 熱なのか、なになのかの、、

 言葉をどうどう、どうと入れ込んだ、

 

 その様な曲線のなかを、

 半ば眺め、、半ばぼやかしながら、

 半ばは歩きながら、、

 一心に吸い込んでいる、、

 どう動いたのか、、

 どう熱が伝わって、、どうして私が動くのか、、

 知らないながら、、

 いまここに映る以外で知っているものが、

 気のつかないだけで知っているものが、いくらもあって、、

 それに乗って、、ここへ張られて、、

 それと半ばはぼうと眺める、、

 吸い込んで、吸い込んで、、

 いままた息が続くなかを、、知っているより古いものが、続く、