<1394>「体表面の沈黙」

 かたまりのなかに静かに身をもたれかけさせていけば、

 一秒、

 それから増えている波、面の、、

 そのまま行き当たる、、

 増えているのだろうか、、

 遠くの、振舞いの先で、、身体が、順に剥がれたまま、

 それが幾度も日のなかに交替し、、

 揺れる、ズレる、

 とそのまま、、

 新しく波が立つところに、、小さく歩幅を取り、、

 縦横に巡っているものに対し、もういちまいの膜を、、

 少し離れている、、

 

 無し、ひろがりのなかの隅々にほうと目を入れ、、

 目当てがないように、

 目当てがなんなのか、、

 響きのひらたさ、

 諸方で身体が奪われていて、、

 ほうという感じ方だけが、、

 ここの空間にあった、

 

 それを、ことあるごとに思い出していた、

 強力なシーンは、どこかにはじかれて、、

 私は、 人々がほうけた、、

 一律の、、

 長い響きだけで、現在時の描写を、覆われてしまってそのままに、していると不思議と心地が良いように思う、

 そのはたたきの真正面へいつでも降りてゆけることを感じる、、

 日が要素をそこだけに譲り、、

 長い響きのなかで、、

 

 身を持たせかけていると いつまでも巡り続けるものの居どころが静かに知れてくる、

 騒ぎ立てることのない幾種類の長い響きのなかに、

 このように着地して、、

 長く、長く伝うと、

 今の、全姿のなかに同じ光景を、

 探って歩くような、、

 身振りの癖が付いて、、

 接触地点を探し出すようにして、

 全ての体表面が黙っている、、

 

 黙っている、、

 何か印象のない、、

 ただ僅かに埃が立ち、

 どこまで運ばれているのかしら、

 と、小さく思わないではないが、それは、

 区切りを、線を無くして、景ばかり、ぼやぼやと、

 反射する、反応する、、

 また長い一片に参与するのを知りながら、今はまだなんの印象の移りも経験出来ないようだ、、

 ところどころで送られていて、

 それが、はや白い膜に、 映って、映って、、

 今はもう身を軽やかに放ったまま、、

 流れる、、

 一切が黙した動きの少し外側で鳴っている・・・