<1288>「最初の波の先端」

 日、と文字、

 に、また、 いちもんじを差しました、

 その、あまり、簡明とも思える独話の、、

 姿の、なかえ、

 身体を、覆い、

 姿のなかえ無時間に進む、

 

 ほう、なんと、

 日と、 文字のなかの微笑み、

 私は気がついたら歩いていました、

 どんな時間も知らず、

 あの、加えられた線、

 

 そうして、生まれたら音声をなせ、

 私はまず振動としてこの子を知った、

 伝わってくる波としてこの子を見たんだ、、

 と順番に言われるように、

 まどろむと同時に言葉が開始しているように、

 あなたの一切の空間へ身体を払い音声をなせ、

 じっと見る、 を、 知らない前から、

 あなたがそうして身体を探り当てようとしている、、

 探り当てようとして身振りは休まない、

 もう、 放り出して、

 まったく声のなかえ黙っておりていってしまう、

 

 時日の大半は私に驚くべき月日を足していった、

 この平穏な声のうちがわにいるのは何故なんだ、

 誰の発話がこうまで響いているのか、

 誰なんだ、、

 私が黙って置いている歩は、、

 それで風に置かれて、

 まったく想定せない動きのなかえ、、

 ちょっと、遠くの方で、わたしに似た声が、

 それからはもう、

 それからはもうひといきが鮮明だ、

 

 ・・・

 、最初の波の、、

 揺れをまだ、憶えていることで、、

 また、生きている、

 この揺れはまだもっと一番遠いような気がしている、

 うん、、

 あった、まだ、身体のなかにあった、

 わたしは多分この揺れのなかで何度も洗われているのだと思うが、

 そう思うのも常ではない、

 だってそうでしょう、

 まったく、まったく遠いから、

 例えば、今、立っている、、

 今立っていることが、途方もない響きの先端ではなく、

 まったく内奥の、

 中心の響きであるとしか思われないようだと、

 今立っていると感じる、

 そのことが日常的であったら、、

 わたしは響きを受けすぎるでしょう、

 その感じ方が日常であったとしたならば、