<1132>「その隙間を出る膨らみ」

 すみやかに変わる。

 姿が。 時期、人が。

 その翳りが。

 目線が、途切れ、中央を過ぐ、整然と、綺麗。

 色が。

 たった一度の言葉が。

 モニュメントのマを涼しく通ってくれる人、人に次ぐ人が。

 喜び。

 昨日あくまでぴったりしていたもの。

 過去が靴の形をしたまま水分を吸っている。

 現在位置。

 誰にも関係のない不安の膨らみ。

 まぎわに揺り動いているもの。欠けた鐘。

 銅の喜び。

 ひとつまみして、こぼす、、顔の皮が震える。

 側頭部が震える。

 ただ、えい、あてられ、すみやか、垂れる、垂れる。

 踊り放題。

 どこまでもただの動き。

 ただの動きに言葉がかかる。

 夢に出てくる。

 いずれこの乱れは夢に出てくるのだ。

 差し出す。あれとあれをし、差し出す。