あたしのなかざまにただに揺れて出よう、、
ものがそのなかにひらき、
ただ私のなかへと移ろうとする、、
かぜかたちの、なかざまをとらえる、
私はそこでだんだん空洞化し、、
見事な器の肌になるところまでゆく、、
なに、なに、道が、ここにあいて、
あなたへ、明らかな通路でもって、そこにアいていることとおもわれる、、
もののひとつの振動が、
はっきりとした、肌の表面を過ぎてここまで、
なかざままで静かな表情で来る、
それを知り、、
私は肌へ、熱を持ち、上がってゆく、、
なにか大仰な温度を持ちながら、、
私はうたう、
空洞になったから、壁の内側で、
沈黙して、
いくらも音になるのを待っている、、
私はうたう、、
その道のはげしく鳴るなかへ、、
しだいに潜り、、
そのなかで跳ねる、
私は次々に跳ねて、
そのなかで熱ごと起こってしまう、、
次々に来、、
次々に風、次々に揉まれて、、
その私の中へ、、
はっきりとした表情を出だして見つめる、、
私は流れのなかにいて、
たれか違うもののまなかへ、、
おりて、おりて、たれて、、
またすぐ音がないところへ、来る、、
私はそのなかで生まれていた、、
今に身体の跡に小さく風が吹き、、
そこでさせた音が粒となり、、
そこで当たり前に、人々に吸い込まれ、、
形のない夢の一部を成して続くとき、
私は驚いて、しばしそのなかへ立ち止まり、、
焼かれ、、
そのさわぎに静かに参加してゆくところにいたのだった、、
私は焼かれて、声も何処かに漏れます、、
それが張りついて、、
私はそのなかに入り夢を見る人の姿のなかに、
形のないさわぎがあること、
ひとつひとつの姿勢のなかでそれを知りました、、
あなたはあなたの時刻で、また、、
次々に沸騰しているのですね、
私はものを続けているとそのなかに沸騰の種となって、
住まわり、、
冷静に呼吸をしているのですね、、
それだから、遥かに地域を出でて、、
私がそこに溜まると、、
また流れて生まれてゆくのです、、