<328>「帰路」

 わらわらと集まってはわらわらわらわら泣き叫ぶことを繰り返し、変更の危険がないように言い聞かせたいがなるほどそうとばかりも決まらず、権限のない領域で天才的な緩みを見せてくれる。出場と決まったからには出てみない訳にもいかまい。いつか必ず太ったまま電車に横揺られていくことを夢見つつ、うつらうつらうつろい、只事ではない雨の中を喧嘩腰に走り、警戒を解き、ほぐされつつ濡れていく角の、その店の規模の違和、また行けるそば。このようにして付された問題を、二度ならまだしも三度ばかしからかうもんだから、引きずられる道行き、並び合い、検討は立たず、そこの川・・・。