<75>「道の愉快」

 そして道になり、道でなかったものが道であり、道と化す、化けて出る。つまりは冗談であり、何かを経た先に到達する場所はナンセンス。おどけろ、そこが道だ、だから道化。真面目に受け取るな。冗談として取り続ける。継続と真面目さとの固い結託、その懸念。はて、積み重なっていくこと、あくまで継続されていくこと、それらは冗談と上手く手を取り合っていくことが出来るのかしら、どうか。安心しろ、これらの動きを真面目に取るような手合いはどこにもいやしない。根底の真面目さは拭いきれない? そこまで染みついてしまっているものは放っておけ。だんだん厳かになっていくことの容易さ、むろん時の流れがそうさせるのだが、道への到達は逆方向だ。