どうあろうと振り回されることを認める

 精神の安定を得、自身のことに集中するためには、

「絶対に、他者にも環境にも振り回されないぞ!」

と頑張るのではなく、

「どうあろうと、他者や環境には振り回される」

というのを認めることが大事だ。

 もう何にも誰にも振り回されないと(無謀にも)決めた結果として、何がしかのことでちょっと振り回されるようなことがある度に落ち込む、というような経過を延々と辿っていたのでは、とても自分のことだけに集中することはできない。

 自身のことですら、例えば気分のリズムなどはコントロール出来ないのだから、他者や環境はなおのこと、コントロール外だと言える。それらには普通流されるものなのだという認識が生まれて初めて、コントロールの効く分野にだけ目を向けることが可能になる。