そうしないと通れないとき以外は、避けるでしょう?

 時々、この場面はポーズとして怒った方が良いんだろうなあ、ということを書いているのですが、そんなことをわざわざ書くぐらいですから、私はやはり、別に怒りたくもない場面で怒ってみせるのが苦手だと言えます。

 それから、対世間という場面において、ここは怒ってみせた方が良いとは分かってはいても、自分の頭の中では、

「どうしてここでわざわざ怒ってみせなきゃならないんだろう。何故そうしないと逆に、あいつは怒らない変な奴だと思われるのだろう」

ということを思って、いつも悩んでいます。

 例えば、そこでなんとかガツンと戦わない限り、その道は通れないという場合以外、つまりは避ける余裕がある場合には、障害を避けるのが普通だと、私には思えるのです。実際、避ける余裕があるときは、さっさと避けるという処理をしてしまった方が、精神衛生にも良いし、解決速度も速いということになるのだと思うんです。

 でもそこで、避ける余裕があるときでも、障害物に向かって、たといポーズであるとしても、ガツンと挑んでいく方が、ある意味人間らしく見えて、変な人物だという評価を受けないでいられる、ということになるのです。これにはやはり不満が残ります。

 別に、避けられるならさっさと避けてしまう方が良いと思うのですが、そのように動いていると、経験上割と高い確率で、

「何であの人は全く怒らないんだろう・・・」

と、変に訝られてしまいます。