<1548>「日に、呼吸を混ぜて」

 確かにはっきりとした、日の、あらわれ方でした、、

 私がいくいくつまでも身体の計算のなかにいれているか、

 それは、はっきりとは分かりませんでしたが、まともにあらわれて浮かんでいるのを、眺めていたのです、

 日に浮かぶ仕方、、

 遠い冷たさのなかにいました、、

 (誰だ、方向、方向、そのなかにいて、ごうと身体の計算をあらわにして過ぎているのは、、)

 遠い冷たさのなかに頻りと浮かんでいる私、、

 なにか、なになのだ、、

 そのころから、ひょっとすると、呼吸が始まったのやもしれません、

 呼吸がそのなかに浮かんで見えているのかもしれません、、

 私はそれをはっきりと吸い込みました、、

 遠い冷たさの圏内で、

 

 あたしがすぐに呼吸をはじめる、、

 そこで、生成された日は、 

 一枚一枚を、重ねていく、、私の中へ、一枚一枚を、、

 そういう訳で、、

 よく知っている地域、、よく知っている身動きは、、

 私の仕草のなかに、生きていました、、

 それらは、なんと、あたりまえにあり、

 あたりまえにありながら、

 日々不可思議のどあいを高めていることでしょう、、

 何て記号的、、

 何てあっさり、何てヴェールの、、

 何て覆われたなかにいるのでしょうね、、

 しかし日は真っすぐの一本線を持ち、、

 私の中心部分へどうしたって突き刺さっている、、

 中心部分は呼吸する、、

 ここで熱を持っていることはどこまでも確かであると、、

 身体の端々にそれはあらわされながら、

 それは感じている、、

 

 日にそのような様があたりきって、、

 ただに一個の軽く出来上がったしろものを、、

 ずらりずらりと並べていますことを、

 確かめています、、

 まあなんという呼吸法が、、

 次々に身体のなかに出来ていくことでしょうね、、

 あたしは日垂れの美しさを、、

 しかと見つめ、そのなかに歩行を混ぜて行きました、、

 歩行はどんどんと混ざり、

 湿った、、確実な土を、踏んでいるのがそれはもう明らかでした、、

 (一体、この湿った土の中というものは、何枚が重なっているのだと思おうか)、、

 うまく身体が動き出すのに一体何枚重なる必要があるのか、、

 上手く湧き上がり、、

 上手く剥がれてうまれだすけれども、、

 その隙間にいながらにして、

 さいわい、、目の線のなかに着地する、、

 ここまで揺れ込め、ここからも揺れ込め、、

 わたしは、あなたのなかを生かそうとする、、

 あなたの枚数のなかで、浮かびやるわたしが、、

 そのように考え始めた、、