<1377>「無感動な指の裁量」

 空畳みの際で、

 絞ると、水が垂れ、 運動が間近に見えてきた、、

 運動を、見る眼が、やや曖昧。

 私と、少し差すかしら、

 少し、指を浸すと、濃い、濃い、濃い、・・・

 

 おそろしげに無感動な、、

 指の裁量を見ていて、、

 眩む、眩む思いがし、、

 一、一地点へ、淀む眼のそばで、

 うろたえ、うろたえの、次々に人々の映るそばで、

 なんだ、、

 この集合から外れて何処へ行くんだ、、

 何処へ、

 わたし、、?

 

 いいや、、

 すぐそばで水が盛り上がっているのを、、

 まったく異なる手が入った、、

 中心点にまっすぐに指を差し込んだように見えた、

 だが、

 無感動に踊る水のそばで私は固定点として佇む、佇むとイウカ、、

 放られているんだった、、

 音がすさまじい、

 ・・・、身体、、

 一遍に折り畳まれていく、、

 時間のなかの、

 淀みのなかの、、

 あけらカントした身体のそばまでもう私は来ている、

 水が膨れて、少し濃い、

 

 誰かが掬った、?

 時間の後ろへ、、

 濃さが、僅かの隙間へ現れる地点まで、

 私は掬われて来ていた?

 ・・・、

 水の真正面に、

 いる、

 

 ただ眩んでくる、

 ただに、、

 私も少し時間を間違えて、せめて、、このごうごうと続く音にだけでも身体が届けば、、

 届いたら流れたらいいだけ・・・、

 結び、

 色が段々に付いてきて、、

 剥がれて、立ち上がる、、

 ただ眩むようで、

 私が目の前に見ているもの、、

 移り行きの巧みなひとつの身体、

 身体、? 指?

 知らない、、

 掬ってあと、放ってあるんだった、

 どうも、、

 一点への集中を、、にじませて見ていることを、・・・