<1106>「疾く、奥」

 もくしてざぁし、

 もく、もく、もくし、

 あらかたの目(moku)、目(moku)、過ぎ、、

 木(moku)と目(moku)とのあいだ、ひとみ、

 揺らぎ、

 うつす、けむり、煙、粉、おんじょうまたおんじょう

 粉、ぽく、ぽくと木(もく)、円(en)、円(en)、

 響(kyou)、響(kyou)、響き、

 うつす、

 ひとの声のまろさ、ひとの声のとく途切れ、

 木(moku)と木(moku)と目(moku)、、

 さえずる、あとは鳥(tyou)、鳥(chou)、また鳥(チョウ)

 ゆらぐ、虫(chu)それから鳥(chou)それから声(jyou)、またびょう、、びょうとする、しつ

 しつ、もく、、してざぁす、

 しつ(え) しつ(え)、、ひそみ、ざぁす、

 目(moku)と目(moku)、合わせてけぶり、

 と、しつ、しみすぎてしまい、と、粉、

 しかん、しかん、たたた、たざぁ、

 たざぁ、す、木(moku)、木(moku)し、

 しかようにざんす

 目(moku)あく