<976>「ひらたい汗、ぬれた肢体」

 日常ギ、湧く、、

 ひたいにたらたらと過ぎ、ひらたい汗、、

 暮れに暮れゆく涙流れる、

 かぞえ立てた歩行、、

 まともな音(おと)もなく座る、、

 ひとつの石が弾む、、

 まるで関係のないものに、わたし総出で焦っている、

 ここに差して、からっぽの器に差して、、

 乱れた緑の毛並み、、

 ある日のじねんを思いいだすより激しく、

 ただ大きな口をアけて待っている、日常穏当なそよぎとは無縁の、、

 なれなれしい肢体、

 なれなれしい無関心、、

 しっとりと、あるいは吸い上げて、、

 ただわたしの呼吸以前に絡んでゆこうと、、

 ものはカタ、カタとかわいて場所を移す、

 ゆらぁごう

 ゆらぁごう、、

 今にもざあざあと、華々しく流れてしまいはせぬものかと、袋の中身をいやらしく覗けば・・・

 うちいだしたとどろきの素顔、、

 しと、しと、しだした肌ににやついて、内側から張りつく、、

 またしもざわざわと音(おと)を立てうる、、

 ただ内側の、記憶に息するもの、静かに弾み、いで、くらい、ただくらいひとりの運動へぴた、ぴたりと指をつける、、

 そこはそうらおそらしく冷たい、

 ただ訳(わけ)のわからないままねっとりとして、、

 あなたのひらたいそばをそれはそれは流れている・・・、