<232>「ミステリックぼんやり好き」

 闊達だ。塞がらない帽子、夜通し、見ておやり。毎夜々々のエンジンは、ポコッ。夢の扉、開けるまでもない前掛けの、まだとくとくと注ぐばかりは、常磐道。切り離し見る峠、小屋の整列、あれ言わんこっちゃない。もんどり打って頭取の、投げ縄に引っ掛かる、朝、ミステリックぼんやり好き。

 偉そうな緑、もう既に取りかかり、落ち来たるまぼろし、慎重に外へ、干し濡らし。もうちゃんと手が塞がるよ。暗闇の殿様、頂きながら涙を流し、滑ってバックバックやり直し。霧が太陽でも明日なら良いだろう。